ヒトトギスの投稿作品一覧
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私、優等生。自分で言うとおかしいけど 少なくとも、程よく体裁を保ってきた
真面目に物事を遂行して たやさぬ笑顔振り撒いた 「いい子ですね」に聞き飽きていた
私を作る輪郭が途切れないように無理をした 削った分の自分を補完できないまま 殺して 殺して 骨の髄までバイバイした
こんなつまらない世の中じゃ ...私、優等生。
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とある雨の日 しとしと 音がする
私は動きやすい格好で とりあえず外に出た
何はともあれ 雨は頭が痛くなるし じめじめして あまり気分のいいものじゃない
でも独特の匂いがする いつもの景色も
どこか 何か 違う
日常じゃ通り過ぎてしまう駅で降りて
何の目的もなしにふらふらと歩いた
いつだって何かの意...とある雨の日の
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胸に秘めた想いはこのまま停滞して留まって居座った 横顔チラついてバレてないかヒヤヒヤしてる 視線外すフリをしてまた見てしまう
なんてしょうもないやつなんだ きっかけはなんだったっけ 一直線の衝動が走る
春空みたいだ 一喜一憂してばかり
明日に期待だ ただの独りよがり
勝手に選んで勝手に舞い上がって...青の記憶
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せっかく生まれてきたのに 何にも成せないままじゃ嫌 生きてた証明なんて そんなにないし 数ある意味と生活に 僕らは適応していくことに なるのかな
学校で何回もやる テストの点数はそんなに悪いとは思わないけど
学校で何回かやる 性格診断みたいなやつ あれって信じていいのかしら
この世に産み落とされる前...妄言
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日常に乗り込んで朝を始める
忙しさの中で忘れていく
この感情はどこへ行ってしまうの
風の匂いのような咲き誇る花たちのような
あの笑顔は景色に溶けてゆく
「またね、いつか出会う日まで」
6月の音色が僕らに呼吸をさせるけどこぼれ落ちていく音符たちが 忘れさせないあの歌声
さよならとはじめましてを繰り返す...6月1日
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生まれた迷いが心をつたって頭を侵して心を壊して 抜け殻みたい
流れ流れに来てしまったから 何もかも半端なまま 大人のような子供のような 境界をなぞっている
時間にはもう余裕はなくて でも歩くのにも疲れてる
さよなら私 さよなら
生まれた迷いが心をつたって頭を侵して心を壊して 抜け殻みたい
不確定な未...迷いが
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なんだか風みたいだ 流れ流れ流されて
ありもしないと思ってた世界に足を踏み入れていたこと
気づいてるのに気づいていないふりをして
1人虚しさがにじむ
段々客観的になって悪いのはだれか犯人探して 1人虚しさに浸る
小心者の僕には出来やしないと思ってた
誰にも止められない 止められるのは僕だけで
あぁ ...かくれんぼ
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揺らいだ思い 初めての感情が 青い
貸していた本が 返ってこない みたい
一時の空虚な時間は埋まりはしない
空っぽの行為に寄り添っていて その無意味を知っていた 敵わないよ
そのまましたいしたい
何度も死んでみたって言って死ななかった
命の価値が刺さって心臓が痛いよって嘆いた
繰り返し嘆いた
つまら...虚の中で
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どうでも いい奴にはなりたくなくて
わざと斜に構えて 口を汚して
色味を持たせようとした
みんな知ってることを知らないけど
余計なことを知らないから敵意は向けられない
みんなにいい顔をする程でもないけど嫌われ者にはなりはしない
君の構えるカメラのレンズの中にいるはずだけどさっきからまるでいないよう
...iレンズ
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僕は今ただ歩いてる 何というわけでもない
地面に足はついているのに 心ここに在らず
知らなかった 本当に胸に穴が空いたようだ
意味もない思いに身を寄せた
自分の悪い癖は知ってるのに 直せないのは人間らしいと目を伏せて言ってみた
今が楽しければいいわけじゃないなんてことは知ってる
だから僕はむしろ...大人になる
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微かに香る季節に違う道を選んで 何度も何度も振り返って間違っていないか確かめていた
一抹の不安を抱えて今日を生きていく
散った桜の匂いがなんとなく鼻を抜けていく
散り散りになった僕の欠片を繋ぎ止める一筋の糸
さよならを繰り返してまた出会う時まで
当たり前を繰り返しているだけじゃ変わらない
儚い命の行...揺らめく季節
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多くの人々が住んでいるこの世界の中 やりたいことなんて叶わないことが多くて 柔軟な姿勢が求められて 簡単に自分を歪められてしまいそう
アイデンティティーは確立できないままじゃいたくない
でも私、迎合なんかしたくないわ
私を止める信号機は 柱ごと引っこ抜くくらいの勢いと 誰にも邪魔できない強い心で 作...マイノリティ・ワールド
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ほどほどに頭があって 特に苦労はしない
体もそこそこ動かせて 平均程度には健康で
なかなか外れてくれない自分自身のしがらみ
半端に物事ができると スポットライトは当たらない
鏡に写した自分も 斜め下45度を向く
正しくありたい自分と ひねくれた態度の自分
重ならないイメージが 僕とボクに誤差を生む
...スタンダード・ダンス
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君と笑った その陰で泣いた
顔に貼り付いた笑顔が鏡に映る
1人笑った その顔はどうだ
乾いた顔だな 何を思うのか
確かに君は隣だった 壁越しだけど
さよならだって遠かった 人気だからね
私は不自然に腕を振って誤魔化してみる
あなたの視線はどこか遠く
私の目線はあなたのものなのに
あなたはどこかへ駆け...アイイロ
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誰もいない道を1人ぽつぽつと 授業が終わって 正面の門を抜けて 帰り道に向かう
お気に入りの幻想抱えて 抜けていく風が私にまとわりついて 対照的な空が青く青く
先生の声が聞こえる クラスメイトのはしゃぎ声も 何かを始めた彼らはもう少しそこに留まるだろう
私は背を向けてゆっくりと自分の世界へ帰っていく...下校
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悠長な事を並べて お得意の笑顔も並べて
しょうもない事を並べた 奴らを笑う
「正しく」造られた答え 似た格好をした志願者
あんなのと同じに なってしまうのだろうか
そんなことならば
あぁ あぁ ああ
大人になんかなりたくない
大人になんかなりたくないでも
子供のまんまでそのまま
いたいわけじゃなく...モラトリアム症候群
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私の雫が飲み干されて 段々と干からびていく 私の体
都合のいい言葉と都合のいいあなたに
いつのにまにか
咲いてる花は美しいわね 散りゆく花はまた違った美しさだね
私の髪がおろされて 扇のように広がる
私どうなるのかしら 流れていく
私何でできているかって 大体水だって
失ってしまって残るのは何だろ...水分
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