タグ「ピーマン」のついた投稿作品一覧(5)
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「初音!?なんでおまえ………」
家の前で段ボール箱を運んでいたカイト君はトラックから降りてきた私を見て驚きの表情を浮かべる。そりゃそうだろう。誰にも伝えず引っ越そうとしていたのだから。私は少し不機嫌な顔をしながらカイト君の前に迫った。
「なんで私に言ってくれなかったの!?黙って出ていくなんてあんまり...嫌いなピーマン・final
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時刻はPM6:30。この時間、もう皆はとっくに家についている時間だった。私はなんだか今日は何もする気が起きなかったので、学校の図書室にだらりと居座っていた。しばらく長机に伏せながら寝ていたが、先生に完全退校時間を告げられるとさっさと乱れた髪をまとめるなり、帰路につく。
最近は陽が沈むのが早くなったと...嫌いなピーマン④
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「姿勢を正しましょう。いただきます」
学級委員長、巡音ルカの号令とともに給食タイム。今日のメニューはご飯、ネギとわかめと豆腐の味噌汁、野菜炒め、きゅうりとだいこんの漬け物、ピーチゼリーだ。早速大好きなネギの味噌汁に箸を突っ込む。
「ちょっ、ミク!それ口付けちゃったらカイト君と間接キス…」
「……ん!...嫌いなピーマン③
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耳に響くうるさいチャイムとともに、給食の時間になった。私の学校はスクールランチが出ているため、嫌いなものがあっても頼まなくてはならない。今日の給食は案の定、私の嫌いなものが給食にはいっていた。
リンとともに食券を握りしめて席を立つ。リンはまじまじと、私を見てきた。
「ミク、今日は苦手なピーマンだよ」...嫌いなピーマン②
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「それではみなさん、今年一年間、有意義に過ごしましょう」
私の中年担当がそんなことをいってから、もう6ヶ月。なんとなく中学校に行って、なんとなく進路の話をして、なんとなくオープンスクールを見学して…。勉強も特に差し支えなくできてるし困ることはなにもなかった、中学三年生の6ヶ月間。友達だっているし、好...嫌いなピーマン①