タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(17)
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だれもしらない
羽のあること
みんなもってるけど
広げてはいけないよ
夢のなかだけだよ
2039年の空気は少し苦い
固い鱗を持つぼくは
しがみつくきみを
振り落とさないように
そっと息を整えて飛び立とう...メタモルフォーゼ
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もっと知りたいよ
近づいても糸も出ないよ
ほつれてるけど
もっと知りたいよ
吹きかけても息をしないよ
生きてはいるみたい(一応)
万が一ってこともあるからさ、
身体洗っておいたよ
万が一ってこともあるからさ、
服もおろしてきたよ...オアシスに水はあるか
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夢、黒い、泡
ぜんぶぜんぶ
きみにまかせきりだった
いつもあるから、そこに底に
わたしをみて みつけてよ
あー、はやく返事しなよ
角、白い?永遠
ぜんぶぜんぶぜんぶ
きみにまかせたかったよ
きっといるから、端に恥に...外付けハードディスクドライブ
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ねえ、それから?
君が息を吸う、吐く、吸う
黒くて真っ白な瞳
初めて雪を見た子どもみたいだ
汽車は溢れんばかりの愛を乗せて
得意げに走る
いまにも壊れそうな線路を
もう少ししたら着くよ
焦がれていた
海の底、あの人が眠る場所...雪を見た子ども
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つまんないやつだからさ
全部おいて消えようとしたけど
ただみじめなだけだね
らら、らら
あしたは雪だよ
あなたが植えたのは無表情
たしかな灯りは窓のむこう
どうしようもないことは
もうあきらめて
旅にでよう...だから言ったのに
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ひたすらに美しかった
あの日出て行った君
残された涙とスパンコール
熱を持った頬と安堵
僕と君は解放された
それなのに
君の匂いの大理石
白く溶けるその視線
君の熟れた目が見つめるのは
僕の瞳に映った君...未タイトル
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雨が通っていったね
うれしそうに言った
あとをおいかけようか
たのしそうなまばたきひとつ
瞳が夜のネオンさらって
緑にオレンジに透ける
スカートのプリーツのあいだ
指を入れて
コンクリート色の空
みていた...終わらないで、夏
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なんでもあるの
なんにもないの
誰もが夢見る街
四角くて丸くて狭くて底無し
みんな透明のなにか、隠して生きてる
いまわらったの、
わたしのこと
大画面のニュース
つながる
いまここには何本の脚があって...アンダーグラウンド・オアシス
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そう、カールした毛先指に絡ませ
胸を張って歩くあの娘はだれ
眩しくて見えない
ここは銀座、照りつけるビルの粒子
夢見てた長い睫毛に
背伸びするより高いヒール
かかと下ろす度街は鳴る
(わたしはここよわたしはここよ)
鳥はいない、髪拐うエンジンの音
緑は人工樹、擬態の花飾り...銀座ハレーション
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あなたはきれいになって
みるみるきれいになって
わたしはそのまま
わたしはこのまま
遠いゆめ
ほしひとつ
パジャマはくたくたよ
くつしたなんて忘れなさい
お湯の温度はたしかめたでしょ
かけていくかけていく...あじさいのゆめ
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きみの肩には緑の風
やるせない爪のあと
もしかして泣いているの
こわれてしまったのはきみかぼくか
それでもいい、なんでもいいよ
撃ち落とせ、希望も未来も
ぼくらに明日はない
そのぐらいのほうが
気楽でいいんじゃない
ぼくの手には緑の風...きみの肩には
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ピンクの山
黄色い屋根
空はみどり
ここはわたしの住む国
鳥はホログラム
花びらはベロア
風はシチューの匂い
ここはわたしの住む国
そこにあなたがやってきた
しらないかたちのあなた...しらないかたち
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言葉にうもれて
もうずっと泣きそうなのに
向かってくる閃光に
ただ思考を預けるだけ
動けない、はやく気づいて
雨に打たれたら
なにかいいことあるかななんて
額に入れて飾って欲しいの
最後の音がいなくなるまで
記憶が意味をなさなくなるまで...未タイトル
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だいじなものはしまいましょう
ほこりかぶらないように
なくしてはいけないから
中がみえるように
ガラス被せて
透明透明透明少女
くるしいな
いつからここにしまわれた
10年前から いいえきのうから
緑のきれいなの、吸い込んでも大丈夫?...透明少女
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窮屈な場所で眠っていたから
身体中が痛い
あたらしく息をするために
ぼくは手を伸ばす
口に入ってきたものは
はじめての感触、いつもの味
ちがうちがうちがう
そこじゃないよ
ぼくを撫でてよ
向こうから来る車の...あたらしく息をするために
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きたねきたね、ついにきたね
ここがかの有名な
おもったよりひんやり
わたしの腕の温度とおなじ
においはそうね、
銀のそれに砂糖をまぶした感じ
衛星が手を振ってる
ドッキングもお手の物です
そう、ここはコスモ
きたよきたよ、やっときたよ...ファンタスティック・コスモ
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送信者がいないの
ここは937年前
命の粒は地面に
静かに潜む息の音
ずっとあいたかった
受信者がいないね
ここは1705年後
オゾンに飛ぶ便箋
海を掴みそこねた声
ずっとあいたかった...無題のメッセージ