主に二日酔い。 曲とかイラストとかいただけると目からアルコールを流して喜びます。 twitter @hatsukoicrazy
プロフィールを見る投稿作品32作品
もっと見る-
新しいことが はじまりそうで
曇り空 見上げながら
微笑んでいた 三月
白くて まぶしい空
大人になって しまった君と
大人になって しまえない僕が
水の迷路で交差する
キュートなだけでいいんだよ
新しいことが はじまりそうで
曇り空 見上げながら...水色ムスタング
-
髪を下ろした 君は静かな 午後に浮かぶ
懐かしい香りに 紛れてさよなら
夢をみてた あたたかさを
幻のように連れ去っていく 冬の陽射しが ふたりにも降り注ぎ
僕は君を 好きなままで
君は変わろうと思っている それだけのこと マフラーが揺れるまま
細いその目 もっと細め 君は笑う
白い指先 差し出され...オレンジ
-
瓦斯屋さん ボンベ背負って
うす暗い 通りを歩いていく
隣のペスが それをみつけて
狂ったように 吠えたてている
街外れの 丘に登って
椚の枝の間から
そんな風に 灯るあかりを
二つ三つと数えていたい
路地裏はカレーの匂い ポポロ
竜胆色にたそがれる街...ポポロ
-
チロのお墓に君はとまって
尾羽をくるくるまわしていたね
鋭い目つきで僕を睨んで
高い声でなにかを呼んだね
ああ 今年もやってきたね
ぽっかり空の向こう
どんな風が吹いてる?
みどりいろの大きなバッタを
くわえて君はどこかにいったね
草むらかきわけひとつみつけた...モズのこと
-
大事な話があるからと すこし笑って
雑踏の中に君は立っていて
真昼の空は明るくて よく見えないや
鎖骨のことばかり覚えている
このさよならはずっとつづくだろう
駅はその日も珈琲の匂いで
真昼の空は明るくて よく見えないや
黄色い風船 風は南から...君と風船
-
らがらんら ほーぺらほぺら
もきゅもきゅのくだもの
にきにんに ゆったらゆたら
ちきちきのこざかな
森で出会った女の子 緑の生地のワンピース
海で出会った女の子 青いリボンの麦わら帽
りこりんり めーてらめてら
へちょへちょのくだもの
はらはんは しーちぇらしちぇら
こぺこぺのこざかな...よくあるはなし
-
冷蔵庫の音聞いていたんだ
卵はよく冷えているかな?
たどたどしくもあなたが弾いた
ノクターンの第2番
冷蔵庫の音聞いていたんだ
チーズはよく冷えているかな?
はにかみながら好きだと言った
ノクターンの第2番
僕のちっぽけな宇宙の中で
卵とチーズは星になるんだ...ノクターン
-
かき氷 水酸化ナトリウム
かき氷 水酸化ナトリウム
夏の名残 探し
さまよえば宵の月
秋の夜長にカステラを
秋の夜長にカステラを
酔わされて 風邪気味のスプモーニ
酔わされて 風邪気味のスプモーニ
夏の名残 探し
さまよえばカネタタキ...カステラ
-
金木犀の香りがしている
オレンジ色のちいさな星が降る
ひだまりで眠る猫のような
平凡な結末を求めたに過ぎない
蜘蛛の巣みつけた 出かける少し前
あなたが生まれた10月の空気に
からだごと分解されていきそう
蜘蛛の巣みつけた 西日のあたるとこ
金木犀の香りがしている
オレンジ色のちいさな星が降る...蜘蛛の巣
-
泣き虫のままでいてください
えんえんわわんえんわわん
花壇に水をあげてください
えんえんわわんえんわわん
涙の色は何色でしょうか?
ほら真っ白なサルビア咲いた
泣き虫のままでいてください
えんえんわわんえんわわん
泣き顔もっとみせてください
えんえんわわんえんわわん...泣き虫
-
かなしみの色には染まらない
かなしみと向き合って暮らしたい
海に来てみたよ
なんだかとても気持ちがよくて
こうして寝っころがっていられるから
風に流されても 風に流されても
よく晴れた日は
なんだかとてもひとりが似合う
こうして口笛吹いていられるから
風に流されても 風に流されても...カモメブルー
-
空のいろみんな ここにあつめて
静かな海の 絵を描いたら
透明なきもち あふれだすまで
砂にうもれた 貝がらを拾うよ
暮れていく水平線で 一番星がめざめ
銀色の魚が泳ぐ あなたに会えない世界から
祈るの あたたかな夜明けを
空のいろみんな ここにあつめて
静かな海の 絵を描いたら
星のいたずらで 時...夕凪
-
夕方の風に乗って 僕はクラゲになった
言葉と色を脱ぎ捨て 空の一部になった
今この世界を水で満たそう
僕の醜さも 君の狡さも
なにもかも 見えなくなって
真っ青な淵に沈んでいくんだ
夕方の風に乗って 僕はクラゲになった
水中で咲いた花が 街を濁らせていた
ただこの世界を水で満たそう
僕の愚かさも 君...夕涼み
-
(セリフ)
あ、こんにちはー
夏だなぁ 暑いなぁ
あいす…たべたいな…
あれ!?財布の中…39円しか入ってないやーああー♪
夏の風 頬を撫でたら
胸の鼓動が 熱を帯びていく
サイダーの 泡いくつも空に
弾けて消えた
影を踏んづけ ため息ついて...39の夏模様
-
いつもそうお話の中の 「恋」がわたしにはわからない
それはすてきなものだと ママも言ってたけれど
こころの真っ白 淡い桃色を重ねて
小さな庭のかたすみ 雨の季節 咲いたわたしはあじさい
真四角の窓に映る絵が わたしの世界のぜんぶだった
ツバメの子が巣立った日 わたしは星になった
こころの真っ白 空色...あじさいのうた
-
クッキーをつまんでいる
ソフトクリームつかんでいる
鉛筆を握っている
猫の喉を撫でている
細くてしなやかだ燕みたい
白くてはかないや夕顔の花
泣きたいほど僕はここにいるからね
雨の午後カタツムリの夢を見ようよ
クッキーをつまんでいる
ソフトクリームつかんでいる...君の手