タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(22)
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新しいことが はじまりそうで
曇り空 見上げながら
微笑んでいた 三月
白くて まぶしい空
大人になって しまった君と
大人になって しまえない僕が
水の迷路で交差する
キュートなだけでいいんだよ
新しいことが はじまりそうで
曇り空 見上げながら...水色ムスタング
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瓦斯屋さん ボンベ背負って
うす暗い 通りを歩いていく
隣のペスが それをみつけて
狂ったように 吠えたてている
街外れの 丘に登って
椚の枝の間から
そんな風に 灯るあかりを
二つ三つと数えていたい
路地裏はカレーの匂い ポポロ
竜胆色にたそがれる街...ポポロ
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チロのお墓に君はとまって
尾羽をくるくるまわしていたね
鋭い目つきで僕を睨んで
高い声でなにかを呼んだね
ああ 今年もやってきたね
ぽっかり空の向こう
どんな風が吹いてる?
みどりいろの大きなバッタを
くわえて君はどこかにいったね
草むらかきわけひとつみつけた...モズのこと
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大事な話があるからと すこし笑って
雑踏の中に君は立っていて
真昼の空は明るくて よく見えないや
鎖骨のことばかり覚えている
このさよならはずっとつづくだろう
駅はその日も珈琲の匂いで
真昼の空は明るくて よく見えないや
黄色い風船 風は南から...君と風船
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らがらんら ほーぺらほぺら
もきゅもきゅのくだもの
にきにんに ゆったらゆたら
ちきちきのこざかな
森で出会った女の子 緑の生地のワンピース
海で出会った女の子 青いリボンの麦わら帽
りこりんり めーてらめてら
へちょへちょのくだもの
はらはんは しーちぇらしちぇら
こぺこぺのこざかな...よくあるはなし
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冷蔵庫の音聞いていたんだ
卵はよく冷えているかな?
たどたどしくもあなたが弾いた
ノクターンの第2番
冷蔵庫の音聞いていたんだ
チーズはよく冷えているかな?
はにかみながら好きだと言った
ノクターンの第2番
僕のちっぽけな宇宙の中で
卵とチーズは星になるんだ...ノクターン
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かき氷 水酸化ナトリウム
かき氷 水酸化ナトリウム
夏の名残 探し
さまよえば宵の月
秋の夜長にカステラを
秋の夜長にカステラを
酔わされて 風邪気味のスプモーニ
酔わされて 風邪気味のスプモーニ
夏の名残 探し
さまよえばカネタタキ...カステラ
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金木犀の香りがしている
オレンジ色のちいさな星が降る
ひだまりで眠る猫のような
平凡な結末を求めたに過ぎない
蜘蛛の巣みつけた 出かける少し前
あなたが生まれた10月の空気に
からだごと分解されていきそう
蜘蛛の巣みつけた 西日のあたるとこ
金木犀の香りがしている
オレンジ色のちいさな星が降る...蜘蛛の巣
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泣き虫のままでいてください
えんえんわわんえんわわん
花壇に水をあげてください
えんえんわわんえんわわん
涙の色は何色でしょうか?
ほら真っ白なサルビア咲いた
泣き虫のままでいてください
えんえんわわんえんわわん
泣き顔もっとみせてください
えんえんわわんえんわわん...泣き虫
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かなしみの色には染まらない
かなしみと向き合って暮らしたい
海に来てみたよ
なんだかとても気持ちがよくて
こうして寝っころがっていられるから
風に流されても 風に流されても
よく晴れた日は
なんだかとてもひとりが似合う
こうして口笛吹いていられるから
風に流されても 風に流されても...カモメブルー
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夕方の風に乗って 僕はクラゲになった
言葉と色を脱ぎ捨て 空の一部になった
今この世界を水で満たそう
僕の醜さも 君の狡さも
なにもかも 見えなくなって
真っ青な淵に沈んでいくんだ
夕方の風に乗って 僕はクラゲになった
水中で咲いた花が 街を濁らせていた
ただこの世界を水で満たそう
僕の愚かさも 君...夕涼み
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いつもそうお話の中の 「恋」がわたしにはわからない
それはすてきなものだと ママも言ってたけれど
こころの真っ白 淡い桃色を重ねて
小さな庭のかたすみ 雨の季節 咲いたわたしはあじさい
真四角の窓に映る絵が わたしの世界のぜんぶだった
ツバメの子が巣立った日 わたしは星になった
こころの真っ白 空色...あじさいのうた
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クッキーをつまんでいる
ソフトクリームつかんでいる
鉛筆を握っている
猫の喉を撫でている
細くてしなやかだ燕みたい
白くてはかないや夕顔の花
泣きたいほど僕はここにいるからね
雨の午後カタツムリの夢を見ようよ
クッキーをつまんでいる
ソフトクリームつかんでいる...君の手
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世界中の蒼をこぼして
誰かが描いた夕暮れ
防波堤に寝転んで
半分の月を見ていた
深く沈んでいく一日だ
その境界に何を見る?
どこまでいっても悩ましい
そんな僕らにさよならだ
夏を告げる風が吹けば
会えない理由はないし...僕と宇宙とボールペン
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ポプラの枝 黒く光って
見上げた空 冷たい色
ただ 君がいて 僕がいて
笑ってればよくて
ふたり 震える 心 隠して
真っ白な 光 浴び 彷徨う船のよう
捻じ曲げた 小さな鍵で
無理矢理こじ開けようともがいてた 未来の扉
さよならの少し前 悲しそうに笑って手を振る君
僕の青空...僕の青空
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そういうふうに 雨に打たれて
そういうふうに 世界は回る
白黒抜けた 心のかけら
あなたが袖で 掬ったかけら
そういうふうに 雨に打たれて
そういうふうに 笑ってみたら
髪色揺れて くすぐる気持ち
鎖骨の先に むすんだ気持ち
そういうふうに 雨に打たれて
そういうふうに 話は終わる...雨水
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今日君にときめいた さよなら ニブいあたし
明日君に会いにいく さよなら モジモジの癖
誰かが流した涙? いいえ過去のあたしだわ
遠回りさせてばかりでごめんね 強くなるから
溶けちゃうくらいに君が好き 星空に聴かせてラヴァーチューン
電波が彩る街の まっすぐなキモチは 金曜日→土曜日(フライデートゥ...DoKiDoKi WAVE
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今 モモンガの心臓で 翔べ
空と宙(そら)が 近くにあった
道 迷った 月の夜だった
風と風が ぶつかりあった
ハート拾えた やさぐれネズミ
それから 噂も 涙も 切ない罠も
ただ 止めたくって 今日 踏み切るのだ
黒い影揺れて 滑って
紅く燃える森の記憶
翼に焼き付けたら そのスピードで...モモンガのテーマ
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夕暮れの路地で 出会った影はいつでも
琥珀の眼をして 静かに笑っていた
古い硬貨投げて 行き先を決める
「モウスコシ ココニイサセテ」
思い出ふやけてく 涙の味がしたら
黄昏ガラクタの 夢を見るの
ゴミ箱の陰で キスをしたあの冬の日
電車の音だけ 耳にこびりついてた
繰り返すワープ 瞬きのように
「...TASOGARE phantom
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ポケットの中の手 差し出すこともできずに
ぬくもり確かめられぬまま 歩いてく僕らは
言葉がなくなってしまえばすぐ ただの他人どうし
眠りにつく街の息遣い 聞こえるほど静かな枯葉の並木道
小さなチョコのことや 坂の街の景色
とりとめない 話ばかりしてた
そうして僕ら 始まりだとか
終わりでさえも わか...午前0時
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花を一輪摘んで 日あたりのいい丘へ
小鳥が遊ぶ声に 涙は出ないけれど
鼻の頭の茶色 眠そうな目をしてさ
こっちを見てる君の 写真を空にかざす
みどりの風の中を 君と走る夢をみたんだ
ちぎれてく雲みたいに どこまでも遠く
あの朝 いちばん綺麗な 東の空に君は
ゆっくり浮かんで 眠るように目を閉じた
み...モーリーのうた
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不完全なシマシマ いやになるほど
懐いたりはしないで 日なたで眠らせて
得意げな顔して 僕に見えないものの
話を続けるんだね 抱きしめたくなった
ららら 白い月と水色サンダル
ららら 笑ったような気がした真昼
不意に駆け足になって 霞んでいくあなたに
季節の影を見ていた 胸が苦しかった
ららら 白い...猫