やさしい言葉を紡いでいきたい。 のんびりと詞(詩)を投稿していく予定です。 鏡音さんちのリンちゃんとレンくんが好きなので、ふたりが中心。 作品をお気に召した場合には、どうぞ煮るなり焼くなりしてくださいませ(笑)
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君のこと、愛していました
儚く溶けた言葉に、空が震えた気がして
両腕を伸ばした
高く、とおく
君は触れただろうか
君が触れただろうか
優しい風が頬を撫ぜていく
いつか、いつの日か
僕の胸がまた動きだすとき
すれ違う花の香を違えはしないよ...きっとまた恋をする
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君がいたから強くなれたのに
いつのまにか君がいなくても立てるようになって
一人で走れるようになっていた
『あの花をあげるよ あの空も虹も
きれいなものは全部きみにあげる』
そう笑ってくれたのに
手をつないでいてくれたのに
僕はそれだけでは満足できなくて
ごめんねと言っても君は泣くだけ...無題
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きみの頬 こぼれていく涙に触れてみたかったけど
臆病な僕はじっと俯いていた
こぼれ落ちていった涙と同じ数だけの想いが
確かにあるというのに
どうしてそれを僕は伝えられないのだろう
雨の最初のしずく
受け止めたらきっと
きみに会いに行くから
どうか待っていてね
きみの歌 あふれる音...雨の最初のひとしずく
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寂しいのは嫌と泣いたあなたの涙が
枯れた大地を潤して
憐れんだ天使が慰めにくれた雪の花
「嬉しい」
あなたはそっと呟いて微笑った
切なさの果てには何があるの
そこにあなたと行きたいの
悲しいほどに綺麗な景色まで
手をつないで
愛を歌って...ガランサス
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絶望の淵に花冠《かかん》とともに彼女は沈んでいった
無残に散った哀れな恋は狂気にさらされ歌う
スミレを貴方にあげるわ
どうか忘れないでいてね
先に去ったのは貴方のほうよ
死人の小指に口付けて
誓ってしまったのね
二度と私のもと戻らないと
ならば私もいきましょう
香りの失せた瞳で貴...オフェリア
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忘れかけていた夢の情景を
思い出させてくれたのは君でした
まだ青い夏の夜 歌っていたセレナード
月の舟揺られて瞼を閉じていくの
壊れてしまっていた愛の像型に
君を嵌めても歪んでいくばかり
青い僕の目にはそれが愛しくて
境界線を越えて二人で堕ちてゆこうと泣いた
指先から海へ身を投げ...青い夏の夜
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夏の日 影の向こう
君が僕に歌ってくれた
とこしえは涙になり
静かに落ちていきました
瞳を射した熱が
白く心を染めてゆく
ひとときに想い零れ
世界が滲んでいきました
君が好きだと気付いたあの日 切なささえも愛しくなった...恋水
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月の横顔
あなたの肩越し
夜空がきれいね 囁くと
背中にまわされた腕
きゅ、と強くなる
額をかすめる
太陽の色した糸
くすぐったいよ 喉を鳴らした
頬に落ちるぬくもりに
ふわり、と胸が色づいていく...横顔
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夢を見ました
やさしい夢を
あなたがわたしに笑い
手を伸ばし
抱きしめてくれる
そんな、
夢と知っていて
わたしは幸せでした
心に疼く少しの切なさなど
感じないくらい...あなたとの、
-
誰も知らないきれいな場所に、あなたとふたりでいけたらいいな
そんな願いごと、ちいさく、つぶやいた
あなたがわたしを見つめる優しいまなざしが大好きで
ほかの誰にも見せたくなくて ひとりじめにしたくて
だから誰も知らないきれいな場所に、あなたとふたりでいきたいの
誰も知らないきれいな場所に、...まほろば