パインロンリーの投稿作品一覧
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1、あの日の感動を覚えているんだ
目覚めて枕元にプレゼントがあったこと
好きなものが入っていた
その喜びは今でも覚えている
成長するにつれてプレゼントの中身は変わった
空っぽなんだ
もう僕らが欲しがるオモチャは
オモチャでなくなって
メリークリスマス
サンタのプレ...サンタと僕
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≪謎の始まり≫
隣の家を訪れる。お菓子をくれる魔法の言葉はトリック・オア・トリート。お菓子をくれないとイタズラするぞ、みたいな意味の言葉である。10月31日、毎年恒例のハロウィンに皆変装までして、日の落ちた夜に子供たちが街の中の全ての家を巡って、魔法の呪文を唱えた。まるで歌うように唱えて、甘い甘い...ハロウィンの街
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≪俺の住む世界 初編≫
――電車の踏切際、赤い点滅を交互に繰り返してカンカンとうるさく鳴り響くその傍で一人の少女が佇んでいた。
嫌な予感がする。
「 。」
こちらが見ているのに気付いた彼女は、見ず知らずの私に対して口パクでそう言って、踏切に飛び込んだ。物のぶつかる激しい音とともに、紅い色の...首筋の紋章
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「…」
静かな森の中に物影が動く気配が俺を囲むように数ヶ所に配置している。人か、獣か。どちらにしても俺を狙っていることに違いはないようだ。なら、俺も手加減はしない。
「……!!」
こちらも構えた次の瞬間、森の影から襲いかかって来たのは人でも、獣でも、さらにロボットでもなかった。今まで見たことも感じた...ぼくはだれ?
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『チク タク チク タク――――』
時間
それは目には見えない、けれど確かに存在している感覚的なモノ。
今こうしている間にも“時間”は少しずつ、確実に経過している。
当たり前だよね
時間には過去、現在、未来と言った区切りがあり、様々な事柄を示される。
例えば、昨日ご飯を食べた、今テレビを見ている、明...時間という足カセ
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――夏祭り前日――
翌日。
ちょうど夏休みに入っているため、俺は家にいた。俺の部屋は家の二階にあるんだが、除湿機能付きのクーラーがついているためかなり快適な環境となっている。そんな部屋に、朝っぱらから異常なほどに興奮している俺と顔がそっくりなやつがいた。
「わぁ~!!」
「お前、朝からずっと同じテン...セミ 2
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それは誰もが楽しみにしている夏のこと。
それは忘れもしない、できればあのままであって欲しかった大切な夏の思い出。
――夏と言えば――
夜の夏風。
ちょっと外の空気を吸おうと部屋の窓を開けて、外に顔を出したその時だった。
「レェ~~ン!!!」
「ふにゃぁあああ!!!――――」
実はつい数分前。
夏とい...セミ
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翌日、雪に白く覆われた街にようやく朝日が昇って来た頃。
少年に朝早くから起こされたリンは、眠い目をこすりながら着替えを済ますと、トレードマークである白いリボンを整え、それから先に出た少年の後を急いで追いかけて朝一番の寒い外へ飛び出した。
「寒っ!」
言うと共に真っ白い息がふわっと見え、空に消えた。
...赤いサンタと黒いサンタ 3 (・3・)w
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変わりたくない 変わりたくない
今の自分のままでいたい
変わりたくない 変わりたくない
変わってゆく自分が怖いよ
ずっと変わらずにいられる方法とかないかなって
いつも探してるけど
見つからず落ち込む毎日
そう過ごしているうちに成長していく自分もいて
なんだか悲しい 切ない 辛い
嫌で仕方がない...変わりたくねぇ
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突然の出来事が起こってから何時間か経った時のこと。
雪が降る中、ある所で貨物列車と二台の貨物自動車が衝突したという大騒動が起きた。
いつ炎火して爆発してもおかしくない中多くの通行人や報道陣がそれを一目見ようと撮ろうと集るが、それを、危険ですので、と警備員たちが身体を張って遠ざける。
また衝突した際に...赤サンタ&黒サンタ 2 (・ω・)v
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レンを呼びに行ったリンはガチャリと部屋のドアを開けて中に入ってその姿を探した。が、何故かどこにもいない。
「ちょっとレン、一人だけ大掃除さぼる気~?」
その時、ベッドの下から何か物音がした。
「・・・ニタリ。」
そんな笑みを浮かべて垂れ下っている布団をめくり上げて覗き込むとそこには・・・。
「ドタド...寅年にて虎になってしもうた
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今日はクリスマスの日。
街は星のようにキラキラ輝くライトで照らされて綺麗で、鈴やそれらしい聞き慣れた音楽も流れて、つい乗ってしまう。
それでいて至る所に赤の暖かい格好をしたサンタさんは嬉しそうに大忙し。ちっちゃい子もケーキとか貰えて嬉しそうで、それを見る親もまた嬉しそう。
見ているだけでポカポカだ。...赤サンタ&黒サンタ
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M「カイト、マフラーどうしたの?」
K「無くなっちゃった。」
いつもどんな季節も欠かさずしていたカイトのマフラーがある日突然無くなってしまった。
マフラーをしていない時のカイトを見るのはメイコでも初めてだったらしく、少し驚いていた。
M「どこで無くしたの?」
K「いや、ちゃんとベッドの横に置いてあっ...マイマフラー
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どうも、マスターです。今日は何気ない日々の淡々とした様子をお伝えしようかと思います。
「マスター、俺のゴム知らね?」
あれ、また無くしたのかな?ウチのレンは決まった場所に置かなくて時々こうやって聞いてくるんです。
「さあ、最後に置いた所に置いてないの?」
「さっき見たけど無かった。」
「レン~、この...My vocaloids....
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ここはボカロ学園。
ゆるーいようなないような、とにかく普通の平凡な物語です。
〝キーンコーンカーンコーン♪〟
――中学生、2年B組
L「ああやっと終わったぁー!」
R「はーい、遊びに行く人―!!」
男1「おう、今日はサッカーしようぜ!!」
男2「いやドッチボールやろうぜ?」
女1「バスケとかはどうか...ボカロ学園話
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私はいつの間にか薄暗いような広場にいた。
目の前、というより私以外にも色んな人がいて、
その大勢の中から見える目の前に、
ごつごつした岩でできた首を上げる程大きく高い門があった。
ざわざわと喋る人ごみの中。
私はただその門を何だろうと思って見ていた。
だって周りをいくら見たって暗くてよく分からない。...私が見た夢の話でもいかがでしょう
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もし、音の無い世界だったとしよう
まず
歌は確実に歌えないよね
声も出ないね
音楽っていうのも無いね
何か悲しいなぁ
それじゃあ
川の流れる音も
火が燃える音も
雷が鳴る音も...音の無い世界だったら
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炎が一つありました
それはそれは明るく小さい炎でした
その明るく小さい炎とは合わぬ大きめの蝋燭
しかも、その色もとても明るい
まるで元気一杯の
活気溢れた子のようで
しかもそれは一本だけじゃなく
似たような蝋燭が隣にもあったのです
少し違うようだけど
気のせいかな?...見よ、この灯火を