タグ「切ない」のついた投稿作品一覧（28）

改札で落とした　定期はどこ
焦る顔を横目に　群衆の時間は進む
街並みは　一枚絵のように
流れていく　電車の中
空っぽな私を埋めてく
不貞腐れてる　路地裏の猫
壁の落書きに　背を向ける
これから　Ame nochi Hare
澄んでゆく
どんより雲が　晴れてゆく...

今宵 待ちわびた月夜
記憶 散りばったすばる
君を思い出したら
満月(もちづき)に 恋螢(こいぼたる)
涙に沈んだ日も
思い初められた日も
全て夜に包んで
ごゆるりと ごゆるりと
しかし待てど暮らせど 君は来ない
浮舟が 流れゆく...

楽しい時間は　すぐに
明日も明後日も　このまま
悲しい時間は　永遠に
終わらない　終わらない
気がする
最期の月　君と見るのも
これが最後なのかな
最後の月　君と居るのも
これが最後なのかな
さようならの言葉　呑みこんで...

淡い外灯に寄りかかる静寂
走り出す車のエンジン音は鳴り響く
踏み込んだアクセル 戸惑いを隠すように　
照りつけるライトは　暗闇へと消えてゆく
進めば進むほど　夜に包まれていく
このままでもいいな
拒めば拒むほど　欲に吸い込まれていく
突き当たりを左へ曲がる
これでいいのかな　わからないよ
いいのかな...

最高で最低なメロディを　ああ
もっともっと　もっともっと
不安定で安定なパロディを　ああ
もっともっと　もっともっと
黒鍵に音色をのせ　己を満たす
存在証明　承認欲求　くそくらえ　
無いなら無いで寂しいな
あったらあったなんだけど
隅っこでいいから　誰かのために
なれるかな...

いま消えた　夜に消えた
目の前は　何も見えない
いま消えた　夜に消えた
目の前は　何も見えない
暗い街に　忍び寄る
見えぬ姿　何奴じゃ
浮かびながら ほくそ笑む
うるさいな
手探り探る
ぐるぐるぐるぐる...

軒の玉水 虚な一粒
ぼんやりとこぼれてく
霞む身をただ　うつぶせで見守る
雑音が鳴り響く
机に頬を寄せ　ひんやりと撫でる
気持ちが悪いくらい　気持ちいい
変わり者身隠す　知れば知るほど
雫は落ちてく　土へと溶けていく　
雨が降り頻る教室で　君は傘に入れてくれた
こぼれ落ちる　虚な一粒...

昨日月がニつに割れていた
割れた破片は星へと変わって
消えてく
　
君が寝てる間の深夜2時
片耳から聞こえる木々の音
窓を開けて　顔を出してみると
月は暗闇へと　消えていった
さよなら
あまりにも切なくて　...

こんなに面倒くさいのなら
何か一つだけ　手に入るのなら
タイムスリップできるものがいい
馬鹿馬鹿しいけど　今の時代には
少し疲れてきたのかもな
擦り切れたアルバムを
開くと一筋の光
懐かしい声がする　
これは夢なのか
こんなに面倒くさいのなら...

「愛と正義」とはなんだ
愛情表現とはなんだ
結局さ　その人のものさし次第
僕は果たして誰なんだ
君は果たして誰なんだ
瞳には　全ての応えがあるから
愛想笑いだけ身につけて
世渡り上手と思われる
適当だけが溢れる夜
僕はそこで染まっていく...

もう一つ　世界があるなら
あなたに会いたいけど
会えるかな　自信ないな
私を連れてって
後ろ髪を　風が撫でる
ゆらゆら揺れながら靡く(なびく)
あなたの背中に寄り添い
この手を伸ばし
星と重ねる
「ありがとう」...

麦チョコはほんとに美味しいね
一口が二口　癖になる
食べ始めたら　キリない
溶けにくいからまた良い
その麦チョコが目の前にある
気になるあの子の　手元にある
白く綺麗な手でとり
麦チョコを口へ運ぶ
なんとなく見てたら　気づかれて
恥ずかしそうに　顔を隠した...

声明は　木枯らしへと
変わってゆく
望みは　塵となり
歪んでいく
白い目をした
自我群衆
この世界には　意思(自分)はいらない
奇麗な嘘を並べて　信実を握りしめる
生き残るためのワルツ
そっと手を離した...

泣き方を　忘れた
涙さえも　流れぬまま
感動や感性も　忘れた
笑い方が　わからぬ
ボクは　
カラッポッポッポ
空っぽ
いつも
カラッポッポッポ
空っぽ...

夢を見ていた　夜の向こう側
星と星の間を　翔んだ
あぁ...
黒が広がる　白の向こう岸
鼓動と孤独の　海になる　
目を閉じ　宇宙(そら)を翔ぶ
僕だけの　テレパシック
側から　聞いてたら
きっと　白い目で見られる
こんな事ばかり　考えてるから...

どうして？
四六時中　貴方だけを
ただ見つめる　その瞳には
運命の人だと　心踊る
私を見て　目を離さないでいてね
最終電車でさよなら　きっと
最初で最後のさよなら　そっと
気持ちだけはここにある
時間と共に忘れてく　そっと
貴方の事を忘れてく　ほんと...