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刺して
そのまま口の中で
どろどろに溶かして
いいよ
甘く呑み込んで
きみの喉に滑り込んだ
「美味しいよ」って
言って 笑ってくれたね
痛くしないから
優しくするから...

刺して
そのまま口に運んで
どろどろに抱いて
あげるよ
白くふわふわな
きみの肌に噛みついた
「美味しい？」って
言って 眠ってしまったね
痛くしないで でも
優しくしないで...

薄情だね
重ねた肌が冷たいのも
口付けが甘くないのも
夜が少し意地悪なのも
本当はわかってたよ
嘘をついて上手く生きられるなら
そっちの方がいいじゃない
貼り付けた笑顔で愛されるなら
そっちの方がいいじゃない
どうせいつかはなくなる純情なら...

中途半端に挫折も知らない
あれ こんなに壁って高かったっけ
どうやって乗り越えんだっけ
もっと簡単だったよな
夜な夜な
悩み出して 寝返って 繰り返して
楽な方ばっか選んでたのはそっちだろ
それはそうなんだけど
今更 戦い方が知りたいんだって！
ああ...

真夜中なんて大嫌いだ
君はそう言って目を閉じた
すやすや どんな夢見てるの
そこにきっと僕はいないんだろうな
ガードレールに座るの
消し忘れたMoonlight
きらきらしてる
まだ言えないGoodnight

例えるならば...

まるで
化け物にでも成り上がったかのように
君の首筋に牙を立てて
嗚呼 嫌いにならないで 愛してなんて
叫ぶんだ
嗚呼 間違いなんて したくないよって
笑うんだ
僕はまるで壊れてしまったようだ
喰われてしまったようだ
飲み込まれてしまったような...

あなたが好きだと言った
長い髪の毛も今じゃ
うざったく思えるよ
シャンプーなんかじゃ拭えないんだ
あなたが似合うと言った
花柄のスカートも
ただの布切れに見えるよ
クローゼットの奥にしまい込んで
嫌いになったのなら教えてくれれば
きっと何処かでやり直せたのに...

友達だって上手く作るし
勉強だってちゃんとやるし
進路だって考えるし
夢なんか諦められるし
現実だってちゃんとみるよ

もう15回目の人生だ
誰かの隣を確保して
笑うのも怒るのも
テンプレみたいになってんの...

真夜中を翔ぶように
超えた フェンス越し
君の瞳に映る
今にも消えそうな
蛍光灯が眩しくてさ
裸足のまんま駆け上がった
東の階段を十二段
数え間違えて十三段
なんだか怖くなっちゃうね
人体模型と踊ろうよ...

「当たり」を期待してた
口に広がった夏の味と
溶けかかった雫が
なんだか僕らみたいだね
アイスキャンディーと似てる
君の眩しさが
僕から消えてくれなくて
まだ溶けないで
夏が終わっちゃいそうなのに
弾ける味と甘い香り...

月がみてる
喰べた林檎の味なんて
いちいち覚えてられないよ
ただ甘かったね
水が攫って
ゆらゆら揺られて
私のことは見ないで 知らないで
消えかけた月が
ただ眩しくてさ
ずっと背を向けていた...

綺麗なままの君を
残してあげる
綺麗なフリした君を
誰にもあげない
R E C .
脳裏に焼き付けて
舌先にまきつけて
喉奥で蕩けて
くらくら ふわふわ ゆらゆらって
落ちるの、...

にこやかに過ごした毎日が
この先もずっと続くもので
ありますように
笑顔と涙が溢れて 世界が
手と手を繋ぎますように
失ったものがあって
哀しくなるけれど
生まれてきたものもある
まだ立ち止まらないで
繋いだ手のひらの温かさが...

甘い蜜でべたべた
いつまで啜ってるつもりなの
苦い味がどろどろ
どこまで舐めるつもりなの
知った顔して知らんフリ
あかいろ、が止まらなくって
首元に触れた指先が
冷たくって
こそばゆいな
嫌いなまんまじゃ居られなくて...

一生ブスって呼んでやる
バカにしたこと、許してやらない
一生クズのまま生きてやる
バカになっても、許さなくて
いいよ
あなたとわたしは
きっとわかり合えない
すれ違い交差点のようで
背を向けあって息をする
そうあるべきなんだ...

弱い気持ちに負けちゃって
勝負することを逃げたこと
勝手に決めつけて諦めたこと
全部 自分がわかってるのにな
何がダメだったのか
考えてもミスはするし
何がよかったのか
それさえ思いつかないし
それでも仲間がいたから
頑張れると思った だけど...