タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(26)
-
朧な月の 光照らす 舞い散る花は 止むことなく
川面に落ちた 桜の花 波紋広がって
橋の上待っていた 花舞い散る場所で
息を切らして走る 貴方微笑んで
湿った夜の風が 髪と花弁運び
祭囃子の音が 遠くで聞こえた
幸せな時間(トキ) 永久に続けと
願いかけた朧月 雲が隠した
一人の夜は 心細く 途絶え...朧月
-
冷たい空気に洗われたかのように青く澄んだ空。点々と小さな雲が浮かぶどこまでも高い空をルカは見ていた。
「ルカー?空なんか見てそんなに楽しい?」
少女の声が背中にかけられ、ルカは振り向いた。
「ミキ、おはよう」
「おはよー。今日も寒いねー」
ミキと呼ばれた少女は眠たそうに目をこすった。さっきまで寝てい...【探し物】 旅の途中 【番外編】
-
少女は溜息をついた。
脳裏に浮かぶ叶うはずのない想い人。
もう時間がない。
「舞踏会?」
ルカは聞き返した。店の女将は嬉しそうに頷いて、
「そう!年に一度、ここ[舞]の国で行われる大規模な舞踏会さ!旅人さん、いい時期に来たね。明日、舞踏会なんだよ。旅人さんも、覗いてみたらどうだい?」
「舞踏会か…」...探し物 ⅩⅦ
-
桜吹雪の中で
-
ルカは台所からした大きな音で目を覚ました。
階段を下り、一階の台所へ駆けつける。
そこには――
倒れているルコの姿があった。
倒れたルコは呼吸をしていない。外傷はどこにもないように見える。
カシャン
ルカの後ろで音がした。ルカが振り向くと――
床に落ちた首飾りと呆然とルコを見つめるミキがいた。
ルコ...探し物 ⅩⅥ
-
「前はリンちゃんも明るく元気な子だったの。それも元気すぎるくらいね。だけど、そんなリンちゃんが二週間前の事件でいなくなって、代わりに今みたいな暗いリンちゃんになっちゃったの。
あのね、レン君。我が家には鏡音レンがいたの。リンちゃんと一緒に買われたレンがね。
二人は生まれたときから一緒ともいえる。いつ...君の記憶 3
-
前回と前々回に続きます。
あと、恥ずかしいことに計算間違いをしてしまいました…。
なので、明日は、二つ、できたら三つ投稿すると思います。
始まりますよ!早く逃げて!
じゃあ、始まりまーす!
「リリィちゃん、上手~!」
「これくらいなら、楽勝よ!」
「でも、これってお店に売ってるのと同じくらいのクオリ...バレンタイン緊急企画!我が家のボーカロイドさんたちのバレンタイン事情を調査してみた。 3
-
私はいつものように扉を開けた。
いつもどおりの一日が始まる。そう思っていた。
でも、いつもどおりの一日では無かった。
「「お誕生日、おめでとう!!」」
は?
今日は何かの記念日だったっけ?この事務所の創立日でもなく、建国記念日でもない。
じゃあ、部屋の有様はなんだ?
低いテーブルに並べられたお茶のペ...ルカの誕生日 【鏡音探偵事務所】
-
扉を開けるとそこは――
『ようこそ、鏡音探偵事務所へ!!』
「で、依頼者の歌愛ユキちゃん」
黄色い髪の少女――鏡音探偵事務所の総合長を務める鏡音リンは、依頼者の少女――歌愛ユキに話しかけた。
「貴女は、どんなことを調べて欲しいの?」
ユキは一つ頷いてからゆっくりと語り始めた。
「私には弟と、妹がいる...鏡音探偵事務所 ~二人を探せ!~
-
雪が降っていて、寒いというのに少女は元気だ。
「私ね、ミキっていうんだ。貴方は?」
「私はルカ。ねぇ、貴女って、旅をしてたの?」
「え、何で分かったの?そうだよ、私、銀細工作るのが得意でさ、商人やってんだ。今日は三年ぶりの里帰り。」
二人でそう話している間に、ミキの家に着いた。
ミキの家は街から少し...探し物 ⅩⅤ
-
そこは、白銀の世界だった。
木も、土も、道も、建物も全て雪を被っている。花びらが舞い散るように雪の結晶が空中を踊る。
肌で感じる温度は冷たく、血液が凍ってしまいそうだ。
「ここまで凄いとは…。[銀]の国、リリアーヌ。」
長い桃色の髪の女――ルカは凍って滑りやすくなった道を歩き出した。
[銀]の国リリ...探し物 ⅩⅣ
-
ルカは夜中、目が覚めた。
まだ起きるには早い時間だったが、妙に胸騒ぎがする。
ルカはコートを着ると、街へ走り出した。
テトの家で、チャイムが鳴った。
「テトさーん。いないのですかー。」
リツだ。
「テトさーん?入りますよー?」
リツはドアの鍵が開いているのに気付き、ドアを開け、靴を脱いでから丁寧に揃...探し物 ⅩⅢ
-
ルカは、宿屋で朝食を採っていた。
メニューは、卵焼きと、パンと、サラダといったシンプルなものだったが、とても美味しい。
「なぜ、こんなに美味しいものを作れるのですか?」
ルカが、宿の女将に聞いた。
女将は満足そうに、
「そりゃ、愛がこもっているからですよ。愛は、とても美味しい料理を作ってくれるんです...探し物 ⅩⅡ
-
こんばんわ!美里です。
今、期間限定味のアイスを食べていたのですが、その、美味いことやら!
…、冗談はここまでにして、ここでよくわからない企画をやります!
題して、『我が家のボーカロイドにいろんなこと聞いちゃおう!』です。
え、よく分からないだって?しょうがない。だって私もよくわかr(((
えっと...ボーカロイドに質問をしてみよう!クリプトン編
-
「ごめんね。遅くなっちゃって。」
赤毛の女がルカの向かいの席に座った。
「私はテト。この国に関して聞きたいことがあるんだったらどんどん尋ねてね。」
赤毛の女―テトは明るく言った。
「私はルカです。この国には初めて訪れたので、訊きたいことが沢山あります。」
ルカはオリヴィアのことについて色々と聞いた。...探し物 ⅩⅠ
-
私はまだ眠れない。
貴方の夢をまだ見続けるの。
貴方に会いたい。
この願い、叶わないのならいっそ――
桃色の長い髪をもった女は立ち止まった。
「ほぉ、これは…」
関心したような声でつぶやいた彼女の前には白い、綺麗な細工が施された塔があった。花や、動物、建物などが彫られている。
「噂に聞いていた通り、...探し物 Ⅹ
-
「先に行ってて。後で行くから、ね?」
泣きじゃくる私に父さんが優しく言ってくれた。私が父さんの声を聴いたのはこれが最後だった。
朝。
グミは起きた。隣のベットには人が寝ていた跡があるがいるはずのルカがいない。グミは食堂へ向かった。大きなテーブルにはグミを入れないで数えると一人しかいない宿の客――ルカ...探し物 Ⅸ
-
白い塔を後に女は歩き出す。女は桃色の長い髪を顔の下で二つに結び、前に垂らしている。黒い裾が長めのジャケットを着て、黒いズボンを穿いている。手には大きなトランク。
「『涼』の国か。やはり涼しい。ここでは収穫はあるかしら。」
女――ルカは言った。
ここ『涼』の国、ルレオンは名の通り涼しく、冬になると雪が...【探し物】誰よりも好きな人【番外編】
-
「ここのスコーンは絶品ね。紅茶も。」
ルカが紅茶をすすりながら言った。
グミはうつむき黙ったまま。スコーンは手付かずで紅茶も冷めている。
ルカが三皿目のスコーンを頼もうと手を挙げようとしたグミが口を開いた。
「……何で、何も聴かないんだよ。」
ルカはスコーンを頼んだ後、
「何も言いたくないなら言わな...探し物 Ⅷ
-
次の日。
グミとルカは道を歩いていた。
天気は快晴。雲一つない青い空が輝いていた。
「ここらにあんま人は来ない。なんせ小さい村だからさ。来る人は何も知らない商人と、ここに住もうとしてる奴らだけさ。」
グミは村の説明をしている。ルカはグミの説明を聞いていないのか無表情で遠くを眺めている。
「なぁ、聞い...探し物 Ⅶ
-
「なぁ、ルカ。ルカってなんで旅をしているんだ?」
肩辺りまである黄緑の髪を揺らしながらグミはルカに聞いた。
「…答を探しているのよ。」
ルカが答えた。
「答ってなんの?誰にとっての問題?」
グミが聞いた。
「……生きている意味の答よ。」
ルカが静かにそう言った。
二人は黙って宿を目指す。
「はい、着...探し物 6
-
長い桃色の髪を後ろで一つに結い上げ、黒いキャップを被っている。黒いコートに黒い服。そんな格好をした女が、道を歩いていた。
「天気は良好。後は何も起こらず無事に着けばいいのだけど。」
女――ルカは歩く。
大きな塔の前にルカは着いた。
「やっと着いた。[賑]の国ベルーセンズに。」
そういってルカは塔に入...探し物 5
-
そして次の日。
今日はルカが一人で歩くというのでリンは仕事へ戻った。
「この国とももうお別れか。いい国だったな。」
ルカは一人、海辺に佇み言った。
「もう、行ってしまうのですね。」
リンは寂しそうに言った。
そう、今は正午。ルカが次の国に行ってしまう時間だ。
「ええ・・・。リン、一緒に旅に行かない?...探し物 4
-
桃色の髪が風にたなびく。風の流れに逆らわず、ゆっくりと揺れる。
少女は桃色の髪を躍らせながら木の上から景色を観ていた。
少女は何にも無関心な表情で、髪を風に躍らせながら、静かな街の景色を観ていた。
時を刻むのを嫌うようにただ街の景色を観ていた。
「ねぇ、何しているの?」
少女はいきなりの声に驚いた。...探し物 3
-
「貴女、この街の子よね。私の案内役をしてくれない?」
ルカは少女に、話しかけた。
「はい?」
「だから、案内役。」
「えっ、はい、わかりました。・・・・ようこそ、[優]の国ローレスへ」
少女はたじろぎながらも案内を引きうけた。
ルカは、満足そうに笑った。
道を二人の女が歩いている。
一人は、長い桃色...探し物 2
-
「暑。」 道を歩いていた女が呟いた。
「なんでこんな暑いのよ。さっきまで暑くなかったのに!」
そう大きな独り言を言いながら歩く女は黒いコートと黒いズボンを
身に着けていた。
桃色の長い髪をうなじのあたりでまとめ、
黒いキャップを被っている。...探し物