物煎餅の投稿作品一覧
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[雷光のゆくえ]
強欲の 狼に報いが 落ちたと誰かが言う
遥か先 薄明りの端で 何かが煌めくようだった
暫しして 夜を揺らす音が 地の鳴るように響いて
俄か吹く 薄霧の帳が 何かを誤魔化すようだった
彼の地の星は怜悧にて
全ての罪を知っていて
夢見の炎でそれを灼くのだと云う
嘘か誠か知れないが
...[雷光のゆくえ](歌詞)
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[オーガストダイバー]
冗談を言っている間に夏が過ぎていて
遠く並ぶビルは眩しい
坂の上ペダルを回す脚は小麦色
失われた七月 どこへ消えたのか?
幾つものユートピア かわし彷徨う鳥の
尽き果てぬその訳を 想ってみても 分からない
ダイバー 八月の熱に
ダイバー 背中で応えて
水平面を丸く切り取る飛...[オーガストダイバー](歌詞)
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[日常]
いつの頃からか奇想がよぎる
雨の匂いが鼻をついた時
果ての知れぬほど巨大なものが
頭の隅で うずくような
空気のようなものだろうか
影も形も 透明なのに 確かにあると言う
一瞬きり夢に見た
"日常"が張り付いて
消えない 消えない...[日常](歌詞)
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[月に似ている]
天球上に描く軌道は波に似て
星は散らす 眠りの囁き 届かない声
望遠鏡は祈りの側ら足を生やして
ドアを隠す しばしの戯れ 戻らない針
茨を掻いた血でノートを染めて
焼け付く人波を這いずる
乾きに揺らいで土に伏せるときに
夜を照らす影を思い出せるか?
月に似ている...[月に似ている](歌詞)
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[アドベンチャー]
乾く口元に水を差し
微睡みのままに街を行く
市を抜け出せば宵の口
虫を騒がせる宴の音色が
風に遠ざかりやがて消える
異形の調べが染み出す
「冷めた躰など土に還せ」と
翡翠の森は言う
あかく遠吠えが世界を震わせ...[アドベンチャー](歌詞)
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[手紙]
月並みな二文字を綴り
考える これでいいのかと
型で固めた言葉でも
言いたい事 わかってもらえる?
君には常識があるので
逆にこれが分かりやすいのか
馬鹿にしている訳じゃないさ
一枚きり 真剣なのさ
ああ...[手紙](歌詞)
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[大嘘鳥の鳴く方へ]
伸びてく影を繋いで離して
僕らは駆けた 疲れるまで
5時の時報がメロディを響かせた その向こう
舞い翔ぶ姿に目を奪われた
沈みゆく空のまた遠く
謎めく翼で僕らを連れてゆく
大嘘鳥の鳴くほうへ ああ
疲れて歩く人波にまぎれ
今日も変わらぬ溜め息が落ちる...[大嘘鳥の鳴く方へ](歌詞)
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[赤熱の一等星]
まるですべての 出来事が 私を祝福するみたいなの
輝いた夜 綺羅星の下 全てを負い私は生まれたの
ってね、ママは言ってたの なるほどね 難しくてよく分からないけど
ご飯を食べて ベッドで寝れば みんな幸せ そういう事なのでしょう?
お勉強も剣のお稽古も少しは大変だけれど
でもね出来...[赤熱の一等星](歌詞)
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[(U. F. O.)]
甲高く奇の金音で虫は目覚めた
不可視の鳥が星空を攫う夜だった
路上では牛が道草をつまみ鳴いていた
相応しく月は紅い平穏を映し揺らいだ
緋色の夜にはまた会おう
ラジオは何処の声を拾ったか?
焦げ付く匂いが鼻を刺し
静かに窓を見る
願い星の数多を数えて 描く暇はない...[(U. F. O.)](歌詞)
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[スタースペクトル]
幕が下りたみたいな夜が来て
私は見ていた星海を照らす光
流れる雲が月と重なって
目を覚まし騒がしく笑い合う星たちの瞬く声
星に願いを 月に祈りを込めてみても
明日の旅路は何かが変わるの?
人類の思いも 惑星の姿も 知る事無い
明星の灯は 雨時を指し示すの
静寂を破り 金切る...[スタースペクトル](歌詞)
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[モールズドリフト]
ひとつ呟けば穴を掘り ふたつ呟けば虫を食む
土色の海を征く
土台知れぬ意志で爪を研ぎ 光無き世界に音を食む
さかさまの空を飛ぶ
夜にはひとときの月灯り 毛並みに水を浴びて
明くるは炎天の熱の雨 骨身まで乾かして
それ!
Dig in! Dig in!
惑星を蹴り夜を掻いて穴を掘...[モールズドリフト](歌詞)
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[蛍火]
夕闇暮れて細道
ほら一、二の、三で 灯りが燈る
身に染み入るような橙の灯り
鈴の音が君を誘っては
飴のように滲む提灯と鳥居
群れなして交わすもののかい
ひとつふたつ 影たちが手を叩いて
祭囃子 霧雨に似た喧噪
水飴落ち 座り込んで傘の下...[蛍火](歌詞)
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[シャトル]
秒を読む声が空気を
鼓動のように叩いた
白く聳える塔を
人はただ黙り見ていた
未だ虚ろな世界を
夢見から覚ますように
血潮さえ揺らす音が
海鳴りに似て響きだす
水蒸気に巻かれ...[シャトル](歌詞)
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[砂時計を買った]
さらさら落ちる砂の細い糸が
今と私を繋ぐみたいだった
砂時計を買った 3分0秒がすぐ分かる
というわけでもない 3分待たなけりゃ分からない
なんて不便な物差しなんだ
思ったらすぐにすぐに触ってみたいのに
例えばこの声 ここからそこへ何秒かかる?
5秒じゃ間に合わない 何年掛か...[砂時計を買った](歌詞)
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[アンリファインド・スーベニア]
朝雲が陽を受けて街を照らしていく
旅立つには今日は悪くない
思い立ったらすぐに 服を着替えよう
ぬるい風が僕を冷ます前に
長い旅にはなるまい 荷物は邪魔になる
食べるものも多くは要らないな
忙しなく急ぎ行く人を街を 見下ろす丘の上
踏み出すのはただの一瞬だ
土を...[アンリファインド・スーベニア](歌詞)
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[ハロー・フィクション]
ハロー、フィクション
平たく日々の過ぎる中で
食べた 物語の意味は
真も 虚構も
いつか私の世界になって
キミもそれを見るのだろうか?
ハロー、フィクション!夢や現と
果たしてキミは現れた
半紙の裏 ノートの隅に描いた...[ハロー・フィクション](歌詞)
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[ハロー・フィクション] off vocal
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[ハロー・フィクション] on vocal
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[陽炎]
時に青く時に激しく
その身をうねらせて
海原はただ世界を浮かべた
陽を浴びて雲は高く
閃いてくるり輪を描く鳥は 水の餌を啄んだ
光線が胸を穿つ
熱を帯び青く輝く空へ 逃げる空気を吸い込んだ
長い旅にはなるまい
なんて強がりで笑っても...[陽炎](歌詞)
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[陽炎] off vocal
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