diodon・

微かに聞こえる深海の吐息　眠れぬ魚の朧な歌声
闇からも光からも隔絶された世界で　小さく震える弱い鼓動を聞いた
上も下も昨日も明日も　わからないままに
想うよ君と向き合った日々　身体に宿る君に泣けない
赤い雫　僕の世界と　許された時間で友も生きれない

嫁

動かぬ笑みを浮かべて　君は額縁に眠る
僕はそれを見つめては　いつだって感慨に耽る
君は僕に会えない　僕は君に会えない
わかっているさ初めから　ABCより前から！
夢で逢えたらその日一日はハッピー！

星と道

波音に誘われて　懐かしい名を唱える　先立つ友許せぬまま　涙はついぞ流れぬ
余計な言葉はいらない　お前には石文を渡そう　どうか受け取ってくれ
さよなら友よ先へ行くから　この背をどうか見守ってくれ
いつか私もそこへ行くから　その日をどうか待っていてくれ
海に光る星よ　新しい名を唱える　守れた愛しい命　涙はついぞ流れぬ

チェリーラブソング

チェリー色した青春が　僕の心を駆け抜けて行くよ　ああ捕らえたい甘く熟れた空へとHAPPY　FRY！
目蓋に重ねた夢と覚悟　跳び箱超えた軌跡　いつでも　走り出す準備はできてる
さんさん降り注ぐ黄色い日差　しと君の眼差し　ラブレター　渡すまでの深呼吸をさせて
大っ嫌いって　思った日もある　でもでもどうせ　嫌いになんてなれないの　君だから
チェリー色した青春が　僕の心を駆け抜けて行くよ　ああ虜になってる甘く熟れた空からCANDY　SPLASH！　

片思い

まだあなたは覚えていますか　私に教えてくれたこと
星と星の繋がり　花の名前
今あなたは聞いていますか　私が数えて眠ること
毎夜あなたがいない日を　思わねば寝付けない
もし、もしもに続いた言葉「式をあげるなら控えめに」

天使の休息

その瞳曇らせて　夕立を降らせてあげよう
明るい君も良いけれど　しおらしくても良いんじゃないかな？
随分勢いづいて　派手に転んでしまったね
折れてしまった赤いパンプス　後で拾っておいてあげようか
すりむいた膝　抱えながら　「どうしよう」って呟いた

cell-phone

僕らは走ってた急いでたんだ　行き交う物が多すぎる大きい交差点
時間と目先に気をとられ過ぎて　呼び止める声さえ気がつかなかった
歩いた君との時間や距離　大切な数字列交わした数々の文字
小さく上げた悲鳴消えた重み　それさえ僕は振り向くことがなかった
繋いだその手を離してはいけなかった　掴んだままでいれば君を失うことはなかったのに

光

先の節句を迎え　桃は一層花を咲かせて
俺はまだ蕾でさえ　膨らませることもできないまま
先へ行く人を送り　影は一層重くのしかかる
俺はまた背中を見て　追いつくこともできないまま
夢を追うのも良い　愛を通すそれも良い