humpty19の投稿作品一覧
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すみれ草が ゆがんで消える 光線の海 鈍行列車は進んでいく
窓ガラス見つめる 私の上で ゆらゆらゆらと 吊革揺れてる
停まるはずの 駅もいつか 素通りして 見知らぬ場所を走っているの
うたかたに化けた 蝶の姿は見えず 戸惑うような二つの影 影 「どちらまで行くのでしょう」
五時の鐘が 鳴り響く 洞穴...トワイライト・ゾーン(仮)
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五番目の彼女がいて
一番目の彼女もいる
二番目の彼女が好き
でも
四番目の彼女は嫌い
五番目の彼女は綺麗
とても美しくて綺麗
一目ぼれしてしまって
すぐにプロポーズをした
突然...五番目の彼女
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風そよめく 森のおく
空 みずうみ とおりぬけてく
波ざわめく 水のそこ
月とサカナ たわむれあそぶ
ねむりにつくまえに
光をまきちらし
にぶくひかる夢の町さがして
風なぎゆく 森のおく
空 みずうみ とじはじめていく
みながおきだすまえに...月とサカナ
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きらめく
星空の向こう
あなたの立つ場所から
私の姿は
みえますか?
ずっと続いてる着信の
震えが煩わしくて
すっと通りすぎた自転車
背中にらんで(い)た
茜さす公園のブランコに...ほしぞら(仮)
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公園の隅にある
水溜まりみたいな池の真ん中で
赤いギターを掻き鳴らして
僕は歌を歌ってた
観客はアメンボと蛙と
よだれを垂らした野良犬だけ
カレーの匂いがしても張り裂けそうな声で
頭を叩かれるまで歌を歌っていたのさ僕は
ロッケンロールミュージック
君が死ぬことで僕は生きていける...ロックンロールミュージック
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(語り)
ねえヒーロー、助けてよ。
ヒロインの私が困ってるじゃない。
(歌詞)
君はヒーロー
悪を退治する
君はヒーロー
正義のために
君はヒーロー
弱者を救い...Are You Hero?
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ゆらぐ ゆらぐ 水のなか
機械の金魚が泳いでる
けれどもすぐに錆びていき
いつも全てが水の泡
寿命をさとる金魚の群れは
幼き命に恋をする
ゆれる ゆれる 水草の葉を
箱庭
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ロッカールームに逃げ込んだ
汚いねずみが震えてた
よく見りゃ尻尾も何もなくて
こっちの顔見て笑ってた
電話で話したって
信じてくれないんだって
分かってるって言ったって
僕の顔したねずみがやっぱり
笑ってる
ここは壊れた世界で...壊れた世界と蜥蜴の尻尾
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白い息を 吐いた鏡の前
水滴がはじけた 音が響く
五日前に 買ったペアグラスには
とびきりのワイン 入れて
どうしてこんなにも
涙があふれてくる?
もう一人じゃない
と思っていたのに
僕の町には雪が 降らないというから君の
視界全てを真っ白に染めてみせたい...寒い季節
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ダニがわく
ダニがわく
羽毛ぶとんにダニがわく
くしゃみハナミズ止められない
充血目やに止まらない
全身全霊孫の手を
一人暮らしに合いの手を
ダニがわく
ダニがわく
ダニがわく...ダニ。
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気が付いたらもう遅くて
夢の吊り橋無くしている
いつの間にか叫んでいて
また自分の手足千切っている
(ああ・・・)
気が付いたらまだ早くて
虚空の中に落ちている
いつの間にか涙があふれて
雑居の中で停まっている
刹那 刹那...TEEN
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廃墟の前にたたずんで
貴方を一人探してる
心を埋める穴掘って
自分を一人殺してる
Ah-
赤目の少女がやってくる
貴方の隣にやってくる
逃げ出す事はできやしない
赤目の少女がやってくる
廃墟の中にたたずんで...赤目の少女
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可憐な花びらが舞う
僕の手のひらに落ちてきて
ゆっくりと優しく転がす
そんな僕は悪いやつ
水をすくってはかける
君のスカートがぬれていって
水玉を優しく払う
そんな僕は悪いやつ
ひどい噂が流れたって
75日の運命なんだから...うそうそうわさ
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雨上がりの道を行く
水たまり踏みつけながら
穴のあいたポケットに手を
入れてはため息をつく
けがをした頬ずきずき痛む
小石けっ飛ばして歩く
穴のあいたポケットから折れた
色鉛筆おちていく
さっきまであんなに
楽しそうに笑っていたのに...ゴメンナサイクル
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花柄模様のスカートがゆらり
目を奪われてしまったのさ僕は
スポットライトに照らされる君は
そう、とりあえずヴァンパイア
水玉模様のブラジャーがちらり
踊らせられてしまったのさ僕は
濡れた八重歯をのぞかせる君は
そう、当たり前にヴァンパイア
終電は午前一時 記憶の隅に残しておいて
配電は...終電は午前一時
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きらきらひかる イルカの群れが
砂漠のうえを 走ってるって
ぬらぬらゆれる 舳先の棒が
炎のなかで 光ってるって
手招き手招き手招き手招き手招き手招きを
ああどうしてこうしてそんなに夜が恐いの
ああどうしてこうしてそんなに朝が怖いの
ああどうしてこうしてそんなに顔が強いの
ああどうしてこうして...ユメミルソナタ
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机のうえで 回る地球儀
氷でできたその姿
美しさに あてられては
眼球さえも溶けるだろう
貴女に二度と会えないとしても
貴男は二度と一人になれない
机のしたに 落ちる地球儀
氷でできたその姿
美しさも 溶けてしまえば
血液さえも固まるだろう...ジャンク
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遠い空 広い町
星の煌めく尖塔に アリスの歌う 小枯れた声が
響け 響け 響け
願いとともに 溶けゆくの
私ののった宇宙船 尖塔目指して 飛び立つけれど
讃え 讃え 讃え
炎となって 溶けゆくの
あの星はどこ? あの海はどこ? あの青さは あの優しさは?
魔獣の像の嗚...Alice the ruin
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ゆうやみに 見送った
あの娘の姿が ちょっとだけ 綺麗だよ
雨空に 金星の 光が角の
電話ボックスを 照らしてる
今すぐにベルをならしてみたい
驚く顔はみれないけど
いつのまにか消えてしまった足跡が
夜空に残っていくよ
あの娘がほしいと壁から手を伸ばした
月の影に 映りこんだ...あの娘の背中
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あの子の陰から鼻毛がちらり
この子の陰から鼻毛がちらり
その子の陰から鼻毛がちらり
どの子の陰から鼻毛がちらり?
はなげはなげはなげはなげ
ハナゲハナゲハナゲハナゲ
鼻毛鼻毛鼻毛鼻毛
世の中にははなげがいっぱい
鼻毛だらけ
鼻毛だらけ...HANAGE
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ラック ラック ラック ラック
幸運を
あなたに
幸運を
あなたに
差し上げましょう
差し上げましょうか?
観覧車に乗って
どこまでも登り詰めていけたら
太陽のもとへ...ラック!ラック!!ラック!!!
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「家まで送ろうか?」
茜色の日がさす教室で
おしゃべりしたね
紅葉色に染まる君のほほ
ああ、なんて可愛い
マイスウィートハニー
夕闇に見送った
君の背中を目で追って
心配したよ
紫色に染まる僕の顔...ワラヒハパンドラ
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銀河の流れ星流れ星
本日はどこまで流れるとかや
広い広い宇宙のなかに
青い星があったそうな
夢の破れた青年一人
終着点はどこにやあらん
銀河の流れ星流れ星
本日は真に晴天なり
広い広い宇宙のなかに
赤い星があったそうな...銀河
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南瓜の頭をくりぬいて
綿を取り出し
目鼻をあける
さあこれで
美しいランタンの完成
快楽のハロウィンの始まりは
床にこぼれた赤い果肉と
ナイフについた滴る果汁の
奏でる調べ
皆でダンスを踊りましょう...カボチャと蝋燭
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もりのもりのおくのほうで
かれはめざめたちからにめざめた
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー
とりたちがさわぐ
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー
おれさまもさわぐ
ちんぱんじいからかいじんぱんち
むかつくやつをぶんなぐれ
ちんぱんじいからかいじんぱんち
もりのおうじゃはこのおれだ...ちんぱんじいからかいじんぱんち
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夏休みの始めに
作り始めた
遠くに行きたくて
ただその場所から逃げ出したかった
大空を飛びまわる鳥達の様に
自由がほしいと望んだ
小さな少年の心は
何度も何度も羽ばたいて
飛び立つ練習をしていた
タイムマシーンに乗って...タイムマシーンに乗って
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貴方の声は聞こえません
私の声は届きません
ホテルのエントランスの
白い鳩は死んでいる
その身は赤く黒ずんで
胸に穿たれた銃弾の跡が
鱗に残った荒縄の跡が
いやらしく
それらしく
床を青く染めている...シャンデリア
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サバンナバナバ
サバンナバナバ
キリンのように
ハイエナのように
レディ・セット
レディ・セット
レッツ・ゴー
サバンナバナバ
サバンナバナバ
蜘蛛のように...サバンナバ☆ナバ
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たばこなんて吸わないよ
そう言っていつも断って
たばこの匂いのするあなたの背中によりかかって
音楽なんてくそくらえさ
そう言っていつもばかにして
背中をヘッドフォンに押し付けてきて
二人でいっぱいになるくらいの
狭い部屋に座っていた
あなたの匂いで部屋が満たされる頃には
この世のすべてが赤色になって...煙草
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どうでもいいような部屋の中で
どうでもいいようなオルゴールがなっていました。
どうでもいいようなぼうしをかぶって
どうでもいいような少女は外に遊びに行きました。
どづでもいいような水たまりをとびこえて
どうでもいいような風に吹かれながら
どうでもいいような少女は
どうでもいいような森に...どうでもいいような少女の物語
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