タグ「IA」のついた投稿作品一覧(6)
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帰り道。
今日は部活がない。
いつも3人で帰っていた帰り道。
なんだか、すっからかんだ。
私はため息をつきながら、空を見た。
なんで拓真は、殺されなくちゃならなかったんだろう。
拓真はわけ隔てなく誰とも仲が良くて、優しかった。
真っ赤な空。
私のリボンと同じ色・・・・。
ふと、目の前をみると。...終焉の栞~ニセモノ2~
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おはようございます
今日の天気予報をお伝えいたします。
今日は全国的に、ニセモノ注意報が――――――――
今日の朝、何気なく報道された君の死。
天気予報に、トレンドに。
押しつぶされるように。
1分足らずで終わった。
「お、おはよ・・・。」
沈んだ朝の挨拶。私は久太のところへ真っ先に向かった。
「久...終焉の栞~ニセモノ1~
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「はあっはあっはあっ・・・。」
俺は玄関に駆け寄る。ドアのカギを開けようとする。
ガチャガチャ、ガチャガチャ・・
「んでだよ・・・なんで開かねえんだよ!!」
グシャッ
何かがつぶれる音がした。
俺は振り返った。
リンゴが、つぶれていた。
熟れすぎたリンゴは、いとも簡単につぶれる。
そして。...終焉の栞~隠レンボ4~
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「・・・・・。」
あれから、どれくらいたっただろうか。
時刻は・・・・。午前1時30分。
(あと30分で・・・やめないとまずいって書いてあったな。)
俺は至って冷静だった。
(やっぱ・・・何にも起こんねえじゃん。)
つまらない。
つまらない。
つまらない。
出てこいよ。...終焉の栞~隠レンボ3~
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終焉の栞1-2「孤独ノ隠レンボ」
黒い本は、無駄に分厚かった。
そして、ずっしりと重い・・・・。
俺は黒い本を、机においた。俺は椅子に座り、本をひらいた。
(こんな本・・・・持ってたっけ・・・・。)
俺は読書はあまり好きじゃないし、こんな本を好んで読んだりしない。
「ひとりかくれんぼの方法・・・?」...終焉の栞~隠レンボ2~
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終焉への 道が ほら
俺の 前 に 立ちはだかる
なんで どうして 頭を埋め尽くす 疑問符は
やがて 君の おかしな笑い声に 変換されていった・・・。
「次ハ君ガ、鬼ノ番ダ。」
終焉の栞1 「孤独ノ隠レンボ」
キーンコーンカーンコーン・・・・
「気をつけ、礼!]
日直が、一日の終わりを告げた。
俺、...終焉の栞~隠レンボ1~