終焉への 道が ほら
俺の 前 に 立ちはだかる
なんで どうして 頭を埋め尽くす 疑問符は
やがて 君の おかしな笑い声に 変換されていった・・・。
「次ハ君ガ、鬼ノ番ダ。」
終焉の栞1 「孤独ノ隠レンボ」
キーンコーンカーンコーン・・・・
「気をつけ、礼!]
日直が、一日の終わりを告げた。
俺、三井拓真はエナメルバッグを肩にかけ、教室をでた。
「寝みい・・・。」
2012年、9月。
今年は妙に暑い。
雨もあまり降らずに、毎日夏日、夏日、夏日・・・。
保っていた美白(?)も、すっかり黒くやけてしまった。
「なあ、拓真、今日恐怖映像やるってさ!」
親友の久太(きゅうた)は、濁った川沿いをふらふらとふざけ歩いている。
濁った泥水に、映った久太の顔-----。
もう、何回見たのだろう。
平凡な日常、普通に生きていれば気にならない。
でも俺にとって、つまらなくて、つまらなくて、うんざりだった。
「拓真、とっておきの怖い話聞かせてやるよ!ひとりかくれんぼの話!」
「・・・・?」
「お、珍しく拓真が食いついたっ!・・・・ひとりかくれんぼってのは、こっくりさんと似たようなもので・・・。」
こっくりさんは、昔流行ったゲームらしい。
噂だと、方法を間違えた小学生が、屋上から何かに取りつかれたように飛び降りたらしい。
「ノイズを走らせてたはずのテレビから死の宣告が流れたり、どこかから謎の音が聞こえたり・・・。テレビでやってた実験映像では、あんなことやこんなことが起きて・・・ああコワイ!」
久太は、こういう話が大好きな奴だ。
もろ如何様映像でさえも、怖い怖いと騒ぎ立てる。
聞いた自分がバカだった・・・・。
家に戻ると、親はいなかった。
父は単身赴任中、母は出張で隣県にいる。
俺は2階に上がり、部屋にエナメルバッグを乱暴に置いた。
「疲れた・・・。」
ふと窓を見ると、隣の家の人がこちらを見ていた。
俺が窓を開けると、あっちも開けた。
幼馴染で同い年の美奈だ。
「やっほ。」
耳の近くで結った髪がゆれた。
「今日って恐怖映像だよね??」
「なんでお前まで久太みたいな・・・。」
「久太が言ってたからね。」
美奈が急に、顔を赤らめた。
「あのね、ウチ、拓真が好き。」
「・・・・は?」
「・・・ちゃんと聞いてなかったの?もういいや。」
美奈は窓を閉めた。
本当はちゃんと聞いていた。ただ、信じられなかった。
今まで、普通に、友達として一緒にいた。
なのに・・・。
いきなり好きなんて言うなよ・・・。
俺はパソコンを立ち上げ、検索ワードを立ち上げる。
‘ひとりかくれんぼ’→検索
検索結果が出た瞬間、だった。
どさっ・・
「うわあっ!!」
本棚から、何かが落ちていた。真っ黒な本だった。
「こんな本、持ってたっけ・・・?」
表紙には、見たことのないマーク。俺は、引き込まれるように、その本を手にした。
つづく
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