エヌ

過ぎてゆく一陣の風が　立ち竦むわたしを通り越す
音速に乗る君の眼には　もうあたしは見えてないのかな…
傍に君がいたはずなのに　気が付くと独りで泣いていた
近付こうと追い駆けたのに　居場所なんてどこにも無かった
溢れる思いは　今も止まらない
愛してほしいの…　傍に居させて！
「諦める」なんてイヤ　こ...

暗く霞んでゆく空　濁り沈んでゆく海
色付いていた世界は　白黒（モノクロ）となり静かに消え去る
頬に流れる涙も　君を呼ぶ叫び声も
届かずにただ彷徨い　僕を壊しては消えてゆく
「ドウシテイナイノ…？」
忘れられない　優しい声と、笑顔を…
君がいなくなった今　僕が生きる意味は何？
歪んだ世界の中で　息絶え...

画面の向こうに届けよう　愛の歌
たとえ伝わらなくても　声が続く限り
貴方から届いてる　温もりが
たとえ終わっても　ずっと…
私は貴方と話せない　触れない
だから歌に乗せて言う　「好きよ、大好きよ」
この世界をくれたのは　貴方なの
だから歌ってる　ずっと…
私はきっと　貴方には
ただの「初音ミク」でし...

煌めく太陽　真っ青に映る広い空
こぼれる日差しが　僕等のスポットライトだ
「未来」なんてさ　遠すぎて見えない
不安も焦りもある　だけど…
踏み出して行こう　制服は脱ぎ捨てて
前髪かきあげて
風感じて　前を見れば　ほら
道はきっと見えてくるから
流れる時間は　別れを運んでくるけど
涙を拭って　みんなで...

窓がない白い壁　機械音が木霊する部屋　
自然に嫌われた僕は　人工に囲まれ　いつも１人
ああ、父さんと母さんだ　手に持っているのは向日葵？
人工の部屋に来た　小さな自然　僕の髪と同じ色だ
光が来ないこの部屋じゃ　すぐに枯れてしまうけど
小さな「太陽」　僕に希望（ひかり）をくれるかな
僕は毎日世話をし、...

人口の花畑　「太陽」と呼ばれる私たち　私は嫌い
本物の代わりに人間が付けた　身勝手な名前なんて
あれ、男の人と女の人　こっち見てる　買うのかな
やっぱり、買ってくんだ　でも、私まで連れて行くの？
やめて、その笑顔　「太陽」なんかじゃないのに　何も照らせないのに
きれいに包まれて　リボンまで付けて　ど...

人工の花畑　赤薔薇の庭に　一人売れ残ってしまった私
大変　もうすぐ閉店　このままだと　捨てられてしまうわ
あら、お客さんね　そんなに慌てて　何を探しているのかしら？
あら、私が欲しかったの　私に向けられる笑顔　一人残った甲斐があったわ
あら、持っているのはそれだけ？　私しか買えないわよ
甘く見ないで...

「もしも…」なんて　考えても辛いだけ　分かってる
ああ　叶わぬ夢　恋物語
青く美しい海　今日も　貴方を見ているの
煌めく水面に　私は何時も　目が離せない
ああ、でも　今は見えないわ　雲が隠してしまう
貴方を覆う白　私は嫌いなのに…
赤く美しい太陽　今日も　貴女を見ています
輝く光に　僕は何時も　見惚...

昔々ある所に　天使の女の子がいました
天使はとても優しい子で　泣いている人を見るのが大嫌いでした
ある日天使は　１人で泣いている少女を見つけました
理由を聞くと　少女は「いじめられているの」と答えました
可哀そうに思った天使は　少女に「願いを叶えてあげる」と言いました
少女は喜び　笑顔を見せました
...

ちょうちょう　ちょうちょう　菜の葉にとまれ
菜の葉に飽いたら…
黄ノ片羽をもつ　幼い蝶達
ひらりひらり　一緒に飛ぶその姿は　仲良しな「双子」
今日も　菜の花へ手を繋いで行く
しかし２人　菜の花の黄色に目もくれず
追い求めるは　互いに持つ　黄色い「羽」
「あれがあれば　１人で飛べる」と毎度毎度狙えども...

ちょうちょう　ちょうちょう　菜の葉にとまれ
菜の葉に飽いたら…
緑ノ羽をもつ　美しい蝶
ひらりひらり　花を渡るその姿は　まさに「舞姫」
今日も　菜の花の上を優雅に舞う
しかし彼女　菜の花の黄色はとうに飽き
追い求めるは　夜空に浮かぶ　黄色い「月」
「あそここそ　私に相応しい」と毎夜毎夜向かえども
蝶...