音楽事務所にてプロの作詞家としての洗礼をうけたのち、フリーとなる。個の力で前進すべく、センスに頼ってきたその男はデータ解析機構を搭載する改造を自身に施した。この「リリック・サイボーグ」は日々アップデートされる独自の作詞理論と高回転の制作ルーティンで最大の筆力を駆動させる。軽くバグっている完璧主義がリライト調整においても一音単位で確かな精度を実現。その腕以外に覚えはなくポンコツである…燃料は白米とお漬物です。ドウゾ、ヨロシク♪
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希望的観測を切り捨てても
絶望しないことを修行と呼ぶのさ
無骨(ぶこつ)な板 鍛える手
やがて何を握(にぎ)る?
考えてる暇(いとま)なく
(“a day screaming for the battle”)
昨日の痛みさえなぞりゆく
この傷も重ねたら分厚(ぶあつ)くなれる
拳、解(ほど)け もっと...Iron Fist ‐鉄塊-
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暗がりに咲く虹より
僕が好んでいるのは
まぶしい砂浜で
打ち上げて濡れる
そんなじゃれ合い
白花火
水のしぶき かけあえば
ひかる真昼が灯す海の色
I wanna be
去る季節を温めて...白花火
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明日(あす)だけが 橙(だいだい)
過去をだんだんと 追いかけてみたら
衣(ころも)をまとわず滴(したた)る感情
汗ばんだその心残りを
涙と云(い)う…そうな
煮え切らないのは
シャワーじゃ落とせない
過剰後悔アイデンティティ
冷たい世界で
冷(ひ)えきらないように...さうな
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チリリリリチリリリリ
鳴ってる?スマホアラーム
リリリリン リリリリン
いたずら電話かしら?
チリリリリチリリリリ
朝なの?
鳴っているそれはteltel
誰かしら…アイコン、友達
こんな時間に!
チリリリリチリリリリ...アラームor?
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なびくスカーフに
かぶる熱 砂嵐(すなあらし)
見つけようとすれば
むず痒(がゆ)い目
銀のオアシス 望む道のりと
埋(う)まるブーツ ベルト締(し)めたあの日…
探せ その水源(すいげん)を
探せ 風を頼りに
やがて 見つかったモノ
それは 砂の遺言(ゆいごん)...オアシス
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窓に揺れるカーテン 隙間風(すきまかぜ)
きみは泣いて 肩を震わすミステリー
声と涙 散らばってるその部屋に
黒にじむ薄紙(うすかみ) 出処(でどころ)をたどる
そんな虫眼鏡、みてくれよ
大きなこのウインク面白いだろ?
窓でキセル曇天(どんてん) 向かい風
いまだ解(と)けず 足を震わすミステリー
...笑顔のディテクティブ
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響いて エレクトリックレター 私の…声
底のない SNS(えすえぬ[えす]) その渦(うず)
分け合う痛みだけがいつも足りてる
送信ボタンを押して
この心 電気になる
響いて エレクトリックレター 誰かに
教えて エレクトリックレター 着いたら
フィーリング信じ 放(ほう)る言葉は
井戸の深さをさぐ...エレクトリックレター
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薄紅(うすあか)い桜たち
そこに吹く風は透明
温めるようでいて冷たい
そのいたずら
凍(い)てつく季節仕舞うのが
「よけいなお世話だ」なんて
道をゆくひとのコート静かなら
春風 拭(ぬぐ)い去って 涙 あの 涙
もっと いっそ つよく つよく
励ますための無邪気が...ハルカゼ
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水面(みなも)を揺らめいてる
この小舟 降りることだけを決めたよ
冷たすぎない世界
ちょっとだけ僕にはね窮屈(きゅうくつ)だった
重たいボンベを背負(せお)ったまんまで
残りの荷(に)だけ頼りに
閉ざした口元は絶え絶え(たえだえ)だけど
あの場所よりも
足掻(あが)くのは 青い鰭(ひれ)
苦しくって...深海
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休息だけ忘れ
終電のベルが鳴る
追わないで 追わないで
このガラスのシューズ
疲れ切った足に
触れていいモノなんて
月の光だけ
何を言われようとも平気
ちょっとだけ離れてる齢(よわい)の
口説き方は遠回しよね...月下の靴
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海を吹く風が 涼しい 10月に
浜辺(はまべ)と波(なみ)の 恋はおわった
渇(かわ)いた心を 拭(ぬぐ)ってくれた けど
わたしの熱も 奪ってい(い)った あのひと
何度も 寄せて 返す うちに
やがて あなたは なびいて
おそくかえって 嗤(わら)って言った
「遊んでたよ」 どこで?
浜辺(は...さざなみ
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ちいさなからだ あずけ
伸びてく背丈を 柱に刻んだ日
褪せない思い出 いつから この心に
「白か黒か」は 迫ってきたんだろう?
つたない文字 ほめられ もらってた、はなまる
その記憶が かろうじて わたしを つないで
やがて「ボーダー」 引かれてあせって それでも走って
ここにあるものは 「できたの...黒白ルーラー
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なぜ 悲しみに 震える.ことを
「不幸(ふこう)だ」って 思.うの?
あなたはどんな 音(おと)を探すの?
幸(しあわ)せの.ベルに
ヒトは、信じる。
名声(めー.せい)を得た ひとたちの語る
「幸福」(こうふ.く)の.定義(てえぎ)
それは、ウソだわ、ウソだわ!
あなたの肩は きょう.だって 震(...しあわせのベル
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「恋でいたずら」 カタ.オモイなさい☆ ワタシ、モ.スキ(い)ト
男の子 うでを広げ 愛のハグ.を待ってる
スキップで キモチおよがす ホバリング
バッレバレ.よ わ.たしに 開く、その両手
ギュッとせず クラップで 褒(ほ)めて.オトす気ね
見惚(みと)れの一方通行 gimme(ギ.ミ)!紅(あか...もすきーと☆がーる
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どんよりと して.いる.日は
気分まで 沈んじゃう
そんなとき 思い.出してね
今から言う内緒のお話
天気って 実は.大空(おおぞら)の 落としもの 飴玉なんだよ
だけど 月日(つきひ)は そのこと 忘れさせてしまう
小さい.ころ 雨の日は 元気に飛び跳(は)ねたでしょ
がっかりしちゃってる お空の...大空ドロップ
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冷却用に あてがった 色なき表情(マスク)
無下(むげ)に 置きざってる 心(こ.ころ)の.溶解炉
夢/現実(リアル)が 飽和(ほうわ)して
失う 動力装置
堰(せき)を切って 流れて 汗ばんで くれ、瞳
体(たい)に 温度が いまもまだ ある ならば
思いの 火種 くすぶるままの つめたい面(お...鉄仮面の結露