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久しぶりにとったペンは
震えて紙にすら届かない
溢れ出て溺れてしまうのを
知っているから
弱い私と本当は弱い君
うまくいくわけがない
君は演じていた
私は甘えていた
大丈夫だって
君は水の中で...私が書いた歌
-
「ねぇねぇ」
友人のさなから突然のLINE。
通知バーの続きを待つと、また音が鳴る。
「大森美麗ちゃんっていたじゃん?」
懐かしいその名前。普段出るはずのない名前に
少し心が波打つ。
しばらく待っても続きが送られてこないので、
メッセージを開いて、相槌をうつ。
「しおりから聞いたんだけど」
「おとと...懺悔
-
「代わりに私は刺青をいれる」
誰かが音楽で傷を癒すように
ショートケーキの苺を大切にとっとくように
夜の端っこで月を見上げるように
私は今日も刺青をいれる
さよならと言われたあの時
大嫌いと言われたあの日
なにも言わずに離れて行った貴方
思い出した分だけ刺青をいれる
あれからずっと待ってる...刺青
-
お疲れ様
今日も残業で
積み上がった白紙の書類
もういいや
責任なんて
頑張るのは明日以降で
やめなさい
って言われるほど
やりたくなるのまだ子供だから...フレイムパンチ
-
よく笑う様になったのは
自分が大嫌いだから
誰も傷付けずにそっと嘘をつく
夢を見て覚める前に
これが夢だと気付いては
何かが溢れそうになって怖くなる
俯いて泣きそうな私の
肩を叩く
ほらもう大丈夫だよと
貴方の呼ぶ声がする...ねぇ。
-
私が泣いていても
こっちすら見てくれない貴方
目線の先はごちゃついたドットの世界
最近の会話は
どこに行こう?どこでも
何食べたい?なんでも
私が出ていっても
きっと平気なんだろう貴方は
目線の先はいつだって思い通りになる勇者
ねぇ私こんな時でさえ...村人
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こんなに悲しいのに
明日は必ずくるって決まってる気がして
滅びちゃえばいいのにって
思いながら今日も暗がりで画面を見る
同じ悩みを抱えてる
人はたくさんいるのに自分が1番
くるしいって思ってしまう
ぼんやりと死にたいって悔しくて涙がでた
ご飯を食べたら
お風呂に入ったら...今
-
行かないでって無理を
言いたくなって飲み込んだ
君は今日遠くに行ってしまう
大好きな友達
君との最後のご飯
沢山の思い出話
悲しくて涙が出そうで
声を出して笑った
泣いたらきっと
君も泣き出すから...友達
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下手くそなこの歌じゃ
君には届かない
私はいつも無力で
弱い
下手くそなこの言葉
届いたあの日
君だけ君だけだよ
あのね
聞いて欲しい
積み上がって果てを知らない...言葉よりも大切な事を私は君に出会って初めて気づく
-
雨の日 傘を持って
君に会いに行く
歩くスピードが だんだん
速くなっていった
貴方が側にいなくても
考えるだけで嬉しい
だから同じくらい私を
想ってて お願いね
夜の底 悲しいくらい
辛い事があった...貴方の存在
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嫌われてないかな
いつも顔色伺っては
嘘ついていた
でも貴方が言ってた
そのままの私が好きって
だから今はね
嫌われる事は
今でも怖い
それでも私が
私を好きになれたから...私
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どうして大人になると
当たり前な事が
増えていくんだろう
幸せの大きさも
変わって欲張って
競いたがるんだろう
無邪気にシャボン玉を
追いかけたあの頃の僕は
確かに幸せだった
眠れない夜...幸せ
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揺れる頭の奥から
水紋が広がって
崩れそうなのをぐっと耐えた
貴方が最後にくれた
私が1番欲しかったものと
1番いらなかったもの
触れる壊れないよにそっと
目を見つめて解いて
求めてる答えを探す探す
ありがとう...クリスマス
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Aダラダラ過ぎてく日々に
ダラダラ止まらない汗が
イライラ集中できない
鳴らないスマートフォン
A名前押しては閉じて
打っては消して繰り返す
このままで良いわけない
終わらせたくない
B面倒くさい嫌われたく無いけど
青い空にオレンジお日様...夏恋風
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大丈夫上手くやれてる
最近は呪文唱えて
崩れ始めた心は
見てみぬふりして
傷付かぬ様にと
砂の山必死に戻して
引き攣った笑顔に
不安になった
凍えた身体さすりながら
ちっぽけだと思った...砂の山
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無理矢理に詰め込んだ
鞄の中
何かを変えたいと旅に出る
反対方向へあるいていく
人混みに逆らって
誰かの肩にぶつかっては
立ち止まり
ごめんなさいと口にしてしまう
馬鹿だと笑う人と
馬鹿だと通り過ぎる人...白紙