もくれんの投稿作品一覧
-
A1
おもえば、いつのまにか はくじゃくあぱていあ
つめたいあおいうみが ほねまでしんとうして
B1
あさはいや みえてしまうから
くらいへやのそこ わたしのせかい
S1
しにそう、なんてもう いきてもないのにわらえる
めかにかるあくありうむ てつのまど
ゆがんだまちなみは いきするみたいにてんめつ...メカニカルアクアリウム(かな)
-
ふきぬけるかぜがわたしをゆさぶる
すりきれたこころがはれつしそう
「あとすこしもうすこしゆうきをだして」
やさしいこえがささやくの
しっそうするむなしさにひきずられてる
わけもなくなきたくなるゆうやけは
まがまがしすぎるのよあかすぎるのよ
まだまぶしくてだから、ひとりよるをまつ
あたまのおくでなにか...しょうじょとしにがみ(かな)
-
吹き抜ける風が私を揺さぶる
擦り切れた心が破裂しそう
「あと少しもう少し勇気を出して」
優しい声が囁くの
疾走する虚しさに引きずられてる
ワケもなく泣きたくなる夕焼けは
禍々しすぎるのよ赤すぎるのよ
まだ眩しくてだから、ひとり夜を待つ
頭の奥で何かがうごめく
羽音を立てて体をかける...少女と死神
-
A1
そうそうさくもつきまして
いかが、いかなそんしつ
そろりとてもとてさぐりで
きやれ しかしおりおり
B1
はてさてやらねば にげみちはないや
そもそもこのてじゃ やるかたないや
ようようめぐりて ぎょうてんか いなや
まだまだわからぬ ころがる なる...はなうち (かな)
-
A1
早々策も尽きまして
いかが、如何な損失
そろりと手元手探りで
来やれ 然し滓々
B1
果て扨てやらねば 逃道はないや
そもそもこの手じゃ やる方ないや
漸うめぐりて 暁天か 否や
未だ未だ解らぬ 転がる 成る...花打ち
-
A
いくどめのたびなんだ
いつまであさをしらず
こわれたらしんばんを
つまさきでなぞるだけ
B
かぜはひがしへ にじいろのさばくをなぜ
うせたあしあとを わらうわらう
S1
ほしのむれをみちづれに まようだけだもの...Howling(仮) / かな
-
A
幾度目の旅なんだ
いつまで朝を知らず
こわれた羅針盤を
爪先でなぞるだけ
B
風は東へ 虹色の砂漠を撫ぜ
失せた足跡を 嗤う嗤う
S1
星の群れを道づれに 迷うだけだもの...Howling(仮)
-
[A-1]
あたれおとせ つきよほしいよ
しなれうつて ひわくのひらりら
[A-2]
はようせはようせ そがれおわれ
ともせつがれ うたゆたう
とまれどあれ よみやしまえ
かなしみこし おわたり...まつりうた(かな)
-
[A1]
中れ落せ 月よ欲しいよ
し慣れ打つ手 火湧くの片リラ
[A2]
早うせ早うせ 祖枯れ負われ
灯せ継がれ うたゆたう
留まれど荒れ 詠みやし舞え
化無し見越し 御渡り...まつりうた
-
[A1]
中れ落せ 月よ欲しいよ
し慣れ打つ手 火湧くの片リラ
中れ落せ 月よ欲しいよ…月を打ち落とせ、という意味合いです。無理な願い(願掛け)の比喩になります。
し慣れ…やり慣れた、
打つ手…手拍子
火湧く…篝火を焚く
片リラ…火の粉の舞う様
この節は祭りの様子になります。
欲に任せ分不相応な願い...まつりうた(詳細)
-
[A1]
せかいのそこの いちばんおくに
しずんでいるの ふかくふかくに
こわれそうなの とてももろくて
ひきずりだした ねんまくみたい
[B1]
はなもほねも はがれおちた かみもつめも しんでく
ゆらゆら くろをかきわけて ふわりふわり
[S1]
いらないわ いらないわ ひかるめも くちびるも...しんかいぎょ
-
[A1]
せかいの底の いちばん奥に
沈んでいるの 深く深くに
壊れそうなの とても脆くて
引き摺りだした 粘膜みたい
[B1]
花も骨も 剥がれ落ちた 神も爪も 染んでく
ゆらゆら 黒をかき分けて ふわりふわり
[S1]
いらないわ いらないわ 光る目も くちびるも...深海魚