夏を越える。

夏を越える。
空眺める日々と変わらない景色を
その一言だけで　染めてゆく彼らと
過ぎる風を追って　一度きりの夏を
繋ぎたい場所と記憶を　ただ誇って

リフレイン

意味のない結末繰り返して
それでも終わらせることは嫌で
我儘の代償払いもせず
今日も私　一人で立ち尽くす
いつからかはもう覚えていない

It

夢からさめたら　いつもの色
繋いだ糸は消えて　薄れる声
君はもういなくても　日々は巡ってく
心配なんて　いらないから
この世界は至極単純で

橙

橙
青い季節が暮れるころには　影が揺れる
歩く速さは　いつからだろう揃ってたけど
一歩だけ　先を往き
目を伏せた　長い睫が

Inscribed Answer

忘れた今も　始まる過去も
繰り返す日々ここに記して
いつかすべてが消えるとしても
だれかの指にしずく残して
積もる秘密と嘘　綺麗に片付け

桜花

桜花
さくら、さくらと唄う声はもう
僕の名を呼ぶことはないでしょう
願わくば この恋心には
二度と醒めることのない深い眠りを

still

still
すれ違う人 目を逸らしながら
一瞬後 もう忘れてる
見上げる星空 遠くて届かない
手を伸ばすことも

Rocca×Rocca

Rocca×Rocca
「いただきます！」と ひとつ囀り
舌を這わせる 御喋りロッカ
「……ご馳走様。」と 眉を顰めて
踵鳴らすの 火遊びロッカ