らたの投稿作品一覧

わたしの向こう側
覚えているのは
破られた
約束ばかりで
たいしたこともない
そんなさみしさを
するどいものにして
傷つけては後悔
ぼくらの
きたない...

会いたいのかもしれない
夕闇はコンクリートに溶かされて
アグレッシヴな灰色だろう
ずっと撫でていた土はもう、
会えないのかもしれない
全身全霊をこめて
名残惜しみたかった事があります
精一杯粘りに粘って
手にとって愛でたかったものもあります
もうどれも、諦めたこと...

始まりが終わりを迎えた
桜の花びらもやっぱりすっかりやっぱり散りきってね
僕のこころもざっくりぱっくりやっぱり粉々になっちまいます
不発弾を掘り返したみたいな感触
君の声が聞こえたしあわせな錯覚
ありったけのありがとうをあげる
受け止めた君の腕がぶちりぶちりと
音を立てて千切れるくらいの愛をあげる...

ごめんねえって呟いている
潰したはずの言い訳は
まだ大事にとっといてありまして
全部嘘だったらいいのになんて
あたしはまた夢をみている
可哀想な自分のことが
可愛いんでしょうって
誰かがあたしのこと鋭利な瞳でみてる
その言葉を「心ない言葉」の枠に入れるの躊躇っているよ
ありがとうって思っている...

図星ってやつがくそみたいにいたくっていたくっていたくっていたくって
価値観のスクランブル交差点で待っているね
処女膜の相場っていくらですかね
白線で横断歩道を示してくれよ
横暴なくるまに粉々にされる前に
あたしが一歩あるくたびに示してくれよ
あたしの専属横断歩道引きになりませんか
現実ってやつ...

きみは白馬のおうじさまみたいに格好良くないね
あたしもね背中に羽なんかついちゃいなかったよ
てんしさまがもうどこにもいない
穴だらけの耳に痛みなんかどこにもねえんだよ
傷だらけの腕に痛みなんかどこにもねえんだよ
嘘だらけの喉に痛みなんかどこにもねえんだよ
大しておっきくない傷口に包帯をぐるぐるまい...

出口で立ち尽くしている
光が見えないわけじゃないんだけどね
ぼくは此処が大好きだから
どんなときでも
そばにいて
一緒に戦ってくれるんじゃないの
通り抜けたのは風のようで
此処にいた君たちのようで
オトナになんかなりたくないよ
ぼくにはなにが正しいかわからない...