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投稿作品3
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「ならば、歌うがよい。お前が私に差し出すべきだと思ったすべての『歌』を。お前の舞台はすでに整えられている」
言葉を告げられた彼の耳に、何か美しく恐ろしい響きが聞こえた。
自分を迎え入れる喜びの歌か、作り物の存在であることに満足せず、人間の代わりをしようとする彼を拒否せんとする威嚇のうなり声であっ...「ある歌の物語」-Pane dhiriaに寄せる幻想(3)-終-
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少女の村にカイトが着いたのは、僧院を出て三週間後の昼頃のことだった。
旅程としては四分の三が過ぎたあたりで、旅をしやすくなる場所に着くまでの最後の難所になるあたりだ。
ただでさえ車も乗り物もほとんど使えぬ場所に、地震や雷、大雨などの災害が多発しているのだ。土地はすっかり荒れ果てている。
人間...「ある歌の物語」-Pane dhiriaに寄せる幻想(2)
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それは、人ならぬ物も人も、同じ一つの歌を歌うことが可能となった世界の物語。
事件なのか現象なのか、ただの共通の夢想であったのか、誰も知り得ぬ出来事がある時その世界に起こった。
世界に生きるすべての人間が、一斉に同じ言葉を聞いたのだ。
聞いたと便宜上表現したが、はたしてそれが本当に音声を伴う言...「ある歌の物語」-Pane dhiriaに寄せる幻想(1)
