降りしきる雪の中 立ちつくすわたし
頬を流れ落ちる 赤い血の涙
瞬きさえもしないで まるで動かない
炎の消えた瞳は 現実(いま)を映さない

どうしていなくなったの? わたし独り残して
君のいない世界は 音も色も失くして

穴の開いた胸の中 代わりに埋める物などなく
空っぽなそこで泣き叫ぶ 声も君には届かない
風に舞う花のように 悲しみ覆い隠すほどに
降り積もり白く染め上げて 忘れさせてあの時を


射しこむ光の中 顔を上げるわたし
頬に感じた熱が 拭い去る涙
覚えのある温もりを 探して振り向いて
雫乾いた瞳は 幻想(ゆめ)を追いかけて

ずっとそこにいたのね? わたしの傍にいつでも
君がいる世界は 冬の眠りから覚めて

氷融けた水の中 映る君の顔微笑んで
指をさすそこで産声を 上げる“君(はる)”の命が
風に舞う花のように 思い出積み重ねるために
降り積もり白く染め上げて 飾りつけてあの時を


穴の開いた胸の中 花びらで埋めて溢れさせ
暖かなそこで笑い合う 声を君に届けたい
風に舞う花のように 喜び祝福するために
降り積もり白く染め上げて 生きる新しい時を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

wind flower ~ 風に舞う花のように ~

http://piapro.jp/t/z1nX
SynNightP/synさんの「Staring Road」に別バージョンの歌詞をつけさせていただきました。


原曲を聞いたときに思い浮かんだイメージが切なくて悲しいものでした。
そこから、「大切な人を亡くした人」を描こうと考えました。

*****

君を失ったあの時の記憶は、忘れたくても忘れられない…。
だから、どうか雪よ。
真っ白なそれで覆い隠して、何もかもを消して下さい。

*****

…そんな一場面から広げてみました。


歌詞全体の流れとサビのフレーズから『風花』をイメージしました。
が…映像的には、「晴れた空から降る雪」ではなく「しんしんと降り積もる雪」です~。
それが最後には「桜(には限りませんが)の花びら」に変わっている…感じ。


ボーカルがリンになっているのは、「君」=レンだといいかなぁと思ったためです。
しかし、それに拘りはないのでボーカルは何でも問題ないです。

閲覧数:300

投稿日:2010/12/23 01:27:53

文字数:487文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました