貝殻に包まれて生まれ落ちた私たちは
大切に守られて、閉塞感で死んでく
"現在"だけを生きてたいな、あの泳ぐ魚のように
"過去"を生きた私はすぐさま"未来"を生きなきゃいけなくて
横になり目を瞑って、呼吸整え、意識は絶える
毎晩、ベッドの上で死の練習をしてその時を待つ

あの綺羅びやかに降る流星雨を
大事に集めて、函(はこ)に閉まっては
開けることもなくその美しさに
慣れてしまうことを恐れた

月は埋み、ラピスラズリの雨
両の手一杯、掬して飲み干せ
私をあれだけ占めていたものの
代わりに今だけ満たしてよ


周りのようになろうとして足りないものを集めていた
気がつけばいつの間にか"私"を置いてきていた
今までに選び取ったものじゃなくて
今までに選び取らずにいたものとその理由が自分を表してた
小さな傷に大きな包帯巻いて嗚呼、イタイイタイ
大きな傷を直隠してなんでもないとまた、ワライワライ

生きている人はもう旅立って
存在だけの人が残された
一日だけの不安を一生涯の不安とすり変え騒ぎまわっては

倒れそうになる度、足を出し、
それを何度も繰り返し進む
歩くと呼ぶには非道く不恰好
そんな私達どこへ往く? 

あの数条の光る流星雨を
大事に集めて、空に還した
心はいつしか移ろいゆくから
せめて今だけ笑っていて

報いも救いも何もいらないわ
厳冬のなかで水中花よ咲け
始まることも終わることもない
そんな世界で君は歌う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

昨日をうまく生きられなかった私達はきっと明日もうまく生きられない

歌詞

閲覧数:5,834

投稿日:2017/12/05 18:44:31

文字数:613文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました