[riririririririririririririri…]


「五月蝿いなぁ!!」

誕生日くらいゆっくり寝させて!?

時刻は6:30 いつも目を覚ます時間だ

せっかくoffもらったのに起きてしまった

うー…いつも疲れてるはずなのに。

「しょうがない、朝のランニング行きますか」

不本意ではあるが、この時間に起きてしまった以上やらないと気が済まない

あーもう…一日くらい休みたいのに!!

そう思いながらもいつもの手つきで準備をたんたんと済ませていく自分がなんだか馬鹿みたいだった


…私は初音ミク、16歳。

自分で言うのもアレだが、一応歌って踊って笑顔を届ける仕事をしている

最初のうちは趣味でネットに動画を上げるだけー、みたいな感じだったけど、徐々に再生回数も上がっていき仕事になって人の目に触れることも多くなった

故に多忙だったりして全く休みがなかったりする

私も普通のJKみたいに休みの日に友達とパンケーキとか食べに行ったり買い物とか行きたいけど、まあ無理なのだろう

マスターが気を使って久々のoffをわざわざ誕生日の日にしてくれたけど、こう考えると特に何もすることが無いんじゃ…

「いやいやいや!!私、初音ミクの誕生日にすることがないわけないよね!?」

そうだよね、

そうだと信じたい、


そ、う、だ、よ、ね!?!?


…とりあえず朝のランニング行こう。

虚しく独り言が響いてるとか言わないで?


≪world is mine≫


「ただいまー!」

『おかえりー』

…結局いつも通りだ。

走るコースも同級生に見つからないよう考えたいつものコースだし、いつものこの時間に帰ってきた。

にしても何をしよう……

『ミク、今日久々のオフだよね?』

「あーうん」

『ミクの好きな雑貨屋、今日セールやってるらしいけど、行ってきたら?最近まともな時間取れなかったしゆっくりショッピングしてきたりしたらいいんじゃない?』

「えっ…あー、セール?あそこ普段高いんだよね…行ってこよっかな」

『ならよかった。おこずかいで足りる?』

多分足りないね。

てか要するに家から出ろと。いやまあ確かにあそこの雑貨屋好きだけどさ。

「いつも全然使ってないから多分足りる足りると思う。あー準備しなきゃ…」

『しばらく仕事続きで疲れてると思ったら案外元気ねww 朝ごはん用意するわねー!』

「はーい」


まさか帰ってきて第一声がそれとは。

しかも遠回しに家から出ろと。

まあ私がいつも通りすぎるのもあるかもしれないけど

いや私だって普通に仕事続きで疲れてるし、その上に勉強もやってるから実を言うとゆっくり休みたかったりする

というか今日はどこにも行く気がなかったんだけど…


しょうがない、外に出るか


久しぶりに一人でショッピングもいいかもしれない、多分


なんとなくスマホを手に取りTwitterを開く

相変わらずの日常だ

いつもとちょっと違うのは夏休み最終日に苦しみもがく奴らが頻繁に課題関係についてツイートしてるくらいだ

自宅警備員やってるやつは少なくとも時間あったはずだよね?

この私だって時間ない中7月中に終わらせたのに、時間ある奴らが終わってないってどういうことなのか真面目に知りたい

…あっ、リンが浮上してる

[今日夏休み最終日ジャン…宿題キエロオオオオオオオ!!]

[頑張って仕事の合間に片付けるしかない…終わるかな……(涙) ]

そっか、今日も仕事か。頑張れ。

にしてもリンも課題終わってない組ですか……おい。


あっ、朝ごはん出来たか。

Twitterを閉じていつものラピュタ飯に喰らい付く



…帰ってきたらクラッカーとケーキのサプライズがないと許さないんだから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【ミク誕】world is mine

9/1までだからギリギリおkだよね…?

前のバージョンで続きます*

閲覧数:110

投稿日:2014/09/01 22:05:23

文字数:1,588文字

カテゴリ:小説

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