ある日ある朝ある所に
何も出来ない少女が居た
その少女はとてもわがままで
いつも人を困らせていました

ある日、少女を見た少年が
「何でそんなに泣いているの」と
問いかけたところ、少女は不思議そうに
「私は泣いてなんかいないよ」と

確かに少女のほっぺたには
涙のあとなんてひとつもなくて
寂しげな様子も見えません
にこりと微笑んだ少女は

少女は

少女は少年の 腕を引っ張っていきました
笑顔で暗い森を 駆け抜けていきました
少年の気持ちなど考えずに
森の奥へと向かいました

沢山走って疲れた二人
小さな切り株に座り込んで
ポケットから取り出したチョコを
少年は少女に渡しました

まるで当たり前のように
受け取った少女はお礼も言わず
そのチョコを一口食べました
すると突然少女は

少女は

少女の瞳から ぽろりと涙が零れました
さっきまで笑顔だった少女は泣き崩れました
少女の気持ちなど分からずに
少年の目の前で泣きました

「今までずっと嘘をついてました」
少女はぽつりと小さく呟いた
「本当は楽しくなんてないのに」
少女はぽつりと小さく呟いた
「いつもいつも一人で遊んでました」
少年はぽつりと小さく呟いた

「大丈夫。」

少女の身体が酷く暖かく感じられたのは
微笑む少年が少女を抱きしめていたから
二人の気持ちなど分からないけど
二人は心から微笑んでました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

嘘つき少女のハッピーエンド

僕にハッピーエンドは来ませんが、この娘はハッピーエンドにしてみました。

閲覧数:39

投稿日:2015/03/19 22:09:57

文字数:588文字

カテゴリ:歌詞

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