骨になって 泣き疲れて 唄うことを止めた
もう誰とも笑い合えず 寄り添えなくて

人は強く そしてとても弱く
少しずつ衰弱 それでもただ未来(あす)へ

ふわり 舞い落ちる綿雪
積もることもなく溶けてゆく
さらさらと指の隙間から零れ落ちるものは何

君は何も言わないから 澄んだ鈴の音(すずのね)だけ響いて
煩いほどの静寂が 私に夢を見せてくれない


骨になって 泣き疲れて 笑うことを止めた
その声も温度もなくて 寒さに震え

失われた契り 解(ほど)けた指
降り積もる時間に埋もれて ただもがく

さらり 僕の心なぞる 粉雪のように真っ白な
さらさらと指の隙間から零れ落ちたものは闇

僕は何も言えないから 澄んだ鈴の音(すずのね)だけ響いて
真っ白な君を飲み込む 嘘でも優しい夢を見せて


決して離れないようにと 二人溶けて混ざりながら
一人分の足跡だけ残して 君を想い 生きる

二人 共に見てる色は 骨と雪のような白妙(しろたえ)
いつか逝く時には君が迎えに来てくれたら嬉しい




ーー平仮名ーー


ほねになあて なきつかれて うたうことおやめた
もおだれともわらいあえず よりそえなくて

ひとわつよく そしてとてもよわく
すこしずつすいじゃく それでもただあすえ

ふわり まいおちるわたゆき
つもることもなくとけてゆく
さらさらとゆびのすきまからこぼれおちるものはなに

きみわなにもいわないから すんだすずのねだけひびいて
うるさいほどのせいじゃくが わたしにゆめおみせてくれない


ほねになあて なきつかれて わらうことおやめた
そのこえもおんどもなくて さむさにふるえ

うしなわれたちぎり ほどけたゆび
ふりつもるじかんにうもれて ただもがく

さらり ぼくのこころなぞる こなゆきのよおにまあしろな
さらさらとゆびのすきまからこぼれおちたものわやみ

ぼくわなにもいえないから すんだすずのねだけひびいて
まあしろなきみおのみこむ うそでもやさしいゆめおみせて


けしてはなれないよおにと ふたりとけてまざりながら
ひとりぶんのあしあとだけのこして きみおおもい いきる

ふたり ともにみてるいろわ ほねとゆきのよおなしろたえ
いつかゆくときにわきみがむかえにきてくれたらうれしい

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

骨と雪

かぎしっぽさんの楽曲に応募しました。
https://piapro.jp/t/X64H

鈴の音=お鈴の音
真っ白な君=遺骨(遺灰)

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投稿日:2024/03/07 17:56:48

文字数:961文字

カテゴリ:歌詞

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