数えきれないほどの色を見た
心に響くものは何もなかったよ
廻るワルツも飽きてきて

記された筋書きのその先に
幸せがあるのなら教えてください
僕の未来は何がある？

着飾られた色
そこに探し物はない

午後９時の針を指す
まだ分からない　まだ見つからない
光るシャンデリアの下
まだ舞踏会は始まったばかり

綺麗な灰色を初めて見た
青い瞳はまるで硝子のようで
触れたいと思ってしまう

騒ぐ心臓の音　見つけたよ
幸せはきっと長く続くはずさ
１０時の鐘の音が鳴る

ひとりの目を見て
一人目の君に笑みを

１０時半の針を指す
終わらないで　まだ終わらないで
触れる手と手が熱い
まだ舞踏会は始まったばかり

１２時前の君は
泣きそうな顔をして微笑んだ
触れる手と手が離れた
まだ行かないで　行かないでおくれ

１２時の鐘が鳴る
残されたものは小さな硝子
暗い夜空に想う
まだストーリーは始まったばかり