幽かな夏色 熱を帯びて
いつしか蜉蝣を識る 星月夜
遙かな夏天 誰の逢瀬
ひとひら瑠璃羽舞う 朧月夜

幾度幾度 迎えしとてか
玉兎は翠の陰 遮られ
焦がれしひとの影像 静謐に搖らぐ
游ぐ紅 珊瑚玉

蒼く滲む光を掬う
唇から零れる花科白
昏く沈む睡りは褪める
唇ごと重ねる夢科白

果然に哀艶 瞼閉じて
やがては終焉を打つ 宵月夜
依然と哀憐 鈴は壊れ
あたかも琥珀欠片 霞月夜

幾度幾度 惹かれしとてか
玉兎に曇の陰 立ち籠めて
覓めた聲の響音 沙と混ざりあう
陥る紅 柘榴石

蒼く滲む光は消える
躊躇うまま濡らした指のさき
淡く希う祈りは融ける
躊躇いだけ痕跡した指のうえ

幾度幾度 引き裂きとてか
玉兎に浮いた涙 雨となれ
覗いた睛の嘘幻 鏡の外側
咲くは紅 水飛沫

蒼く蒼く光は躍る
唇より零れる甘やかに
蒼く蒼く光よ煌めけ
躊躇いなど痕跡さず 玉兎無き夜

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蒼月

こちらのメロに寄せて。http://piapro.jp/t/w77k

→不採用でした。


『花散りし庭の木の葉も茂りあひて天照る月の影ぞまれなる』

前のバージョンで読み仮名です。

閲覧数:232

投稿日:2015/05/25 00:06:19

文字数:391文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました