逃げ出したい夜は
明日だって先送り
しばたきに目を閉ざせば
今をもがく夢に溺れそうだ

薄く溶ける意識はすくい上げよう
切なさ永らえたら
強くなれる無力だけど

もうちょっとだけ
今を抱いて布団握り締め

まどろみに絆され
泥になってひと休み
宵の隅 黙りこくり
色も失くしひとりぼっち
くたびれた身体が
暗闇に馴染んだら
ようやく居場所が出来た
鈍く沈む夢にすがるように

うつらうつら包み込んだ夢枕
拒むことも叶わず
姑息な罠 孤独なまま

もうちょっとだけ
今は眠れ布団独り占め

翌る日の奇跡と
めくるめく雪月花
まぶた越し露の在処
熱に揺らぐ頭の中
身をよじりつかんだ
天地は真逆様
でたらめに引き延ばした
甘く濁る夢に囚われたい

鳴りを潜めた気持ち
確かめるたび清く
さざめき透き通る青海波

空回る心は
いつの日もせわしなく
かけがえのない時間を
さらい辿り浮かび続け

かげりない泡粒
頼りない子守唄
さえずりによく似ている
解れそうな潮騒撫で
弾けて消えるまで
旅の果てどこへやら
掻き分ける記憶めぐり
軽く抜ける吐息を泳がせて
明日へ向かう夢を重ねながら



にげだしたいよるは
あしただってさきおくり
しばたきにめをとざせば
いまをもがくゆめにおぼれそうだ

うすくとけるいしきはすくいあげよう
せつなさながらえたら
つよくなれるむりょくだけど

もうちょっとだけ
いまをだいてふとんにぎりしめ

まどろみにほだされ
どろになってひとやすみ
よいのすみ だまりこくり
いろもなくしひとりぼっち
くたびれたからだが
くらやみになじんだら
ようやくいばしょができた
にぶくしずむゆめにすがるように

うつらうつらつつみこんだゆめまくら
こばむこともかなわず
こそくなわな こどくなまま

もうちょっとだけ
いまはねむれふとんひとりじめ

あくるひのきせきと
めくるめくせつげつか
まぶたごしつゆのありか
ねつにゆらぐあたまのなか
みをよじりつかんだ
あめつちはまさかさま
でたらめにひきのばした
あまくにごるゆめにとらわれたい

なりをひそめたきもち
たしかめるたびきよく
さざめきすきとおるせいがいは

からまわるこころは
いつのひもせわしなく
かけがえのないじかんを
さらいたどりうかびつづけ

かげりないあわつぶ
たよりないこもりうた
さえずりによくにている
ほつれそうなしおさいなで
はじけてきえるまで
たびのはてどこへやら
かきわけるきおくめぐり
かるくぬけるといきをおよがせて
あすへむかうゆめをかさねながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夢枕

山P (https://piapro.jp/takumiyamada823) 様への応募用作品となります。
(https://piapro.jp/t/QmAX)
しっとりした雰囲気に合うようにと考えていたのですが少し暗くなってしまったかも、、?

閲覧数:38

投稿日:2024/10/21 15:40:15

文字数:1,071文字

カテゴリ:歌詞

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