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逃げ出したい夜は
明日だって先送り
しばたきに目を閉ざせば
今をもがく夢に溺れそうだ
薄く溶ける意識はすくい上げよう
切なさ永らえたら
強くなれる無力だけど
もうちょっとだけ
今を抱いて布団握り締め
まどろみに絆され...夢枕
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集まる雲 のぼる風 力強く
蝉時雨が溶ける空 長く高く
泡模様に 透きとおった
甘辛く潤う瓶サイダー
引換え券 まわし飲み 射的バトル
提灯の灯 虫さされ お面の影
ごった返す納涼祭に
入道雲の雷鳴が響く
雨粒溶かした綿菓子
へそを守るように抱え込む夜...青褐色
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腐るほど熟れた秘密
静寂蝕む屍櫃
蹌踉めき呻きで踏み躙る
枝垂れ 穢れ 舐れ
黒檀の闇 白銀睨み
迷い込んだ逢魔時
御祭り騒ぎ 箒は泳ぎ
温く渡る空気たなびけ
ノイズに弾けた電光が
切り取る草葉の陰にて暗雲踠く骸...晩秋
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跳ねる泥をやけに嫌った
辺りはもう真っ暗
逃げ場も蝕まれている高架橋
分厚い雲をかぶせては
夜の灯りを急かす
天気予報も役立たず
疲れた顔傘に隠す
背を向いた蛇の目とは 対照的な様子
黄色い長靴が はしゃいでる
あり合わせ イルミネーション...雨のち
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光泳ぎ 一面にたゆたう白
熱を飲みほしては
軽やかな鳥の影も捕まえて
かすみそうな果てで雲を抱く
連れて行った砂粒と
取り残されている
ぐしょぬれに冷えた心
透明な色を重ねて空っぽになりそうな今も
しぶきが繰り返し ちりばめる思い出
眩しくて苦しくて...波間
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日の落ちた街で 明日が今日に変わってく
冷房効かせた暗闇の部屋 布団包(くる)み
雨宿りをしてるように
心軽くなるのを待つばかり いつも
逃げて忘れないと 縛り付けられて引き摺られ
息を潜めるのも 苦しくなってくるから
まだ眠れなくて 数えるデジタル時計
携帯 眩しい画面の中 刻々 過ぎる今
誰かの...夜が明けた
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淡く描かれる青春の裏は
未熟すぎて儚いものだった
顔見知り達がただ並んだ部屋は
窮屈に日常を急かしてばかりだ
寝ぼけ眼が睨んでいた
時計を染める夕焼け
夜に怯えて虚勢を張った
カラスの鳴き声に
ずれた心が宙へ浮かぶ
誰の目にも馴染めなかったよ...思春期
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アナタを釣った真っ赤な糸が
絡むリップの誘惑
努力実ったアプローチ
視線奪って釘付け
独り占め飽きるまでどーぞこの笑顔
しゃかりきに駆け引き スキル向上中
涙をたくわえて 上目で見つめる
あわあわメソメソ嫉妬ぷんぷん
デレデレつんけん
冷めやらぬ魔性のユートピア...スイート
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願い首にかける てるてる坊主は
もうすぐ止む雨 晴れて命を落とすだろう
薄暗い街角 目に焼きつけては
誰の姿をも見下ろし 楽しんでいるのだろう
二つの影潜む傘
切り裂く雷鳴にも似た大声
間もなくひるがえる傘
走り去る背中を隠した
名前も関係も知らない
二人が見捨てた置き土産だけが...晴れまで
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空想描く日々を 遊び続けた
未熟なときめきが いつでも未来を指さす
だれかの言葉で すぐに揺れる素直さは
広がる可能性を 余すところもなく
かがやきの呼ぶほう あこがれが舵を取る
出会えた奇跡に ありがとう
頑張れたら良いんだ 興味本位楽しもう
後悔も流し去る 汗がきらめくまで
情熱は遠回りで 往復...夢限
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そよ風さざめく丘から遠く
離れる声も薄れるなか
陽気な日はまどろみへ誘うように
永い時をさらった
後ろ手見送りついに会えぬまま
夕焼けに傾く木漏れ日
横切る影がやはり無いのは
夜の仕業だろう
かつて広がった言の葉
飾り付けてきらめく思い出たちよ...影送り
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誰も彼もがほら
隣り合わせる一筋の光
希望、夢集め映ゆる飛沫
曇り空を稲妻が割いた
街を濡らすプラズマサイン
ガラス伝う紫電の雨粒
引搔かれているワンルーム
水溜りに着替えた穴ぼこ
あちらこちら彩り揺らめく
香り高く花びらはらりと...夏浴み
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窓ガラス覗く 暇つぶしの街
跳ね返る色に まだ飽きずにいる
約8分前の 貴方が照らした
ただいまの私 どう映るのかな
夢だとか強みなんて あんまり無いんだけど
過ぎる時間をいつでも 笑って見せるからね
黒板を鳴らす 白文字のリズム
眠い目をこする 陽射しのブランケット
上の空 頬杖ついて 思い浮かべ...ねぇ
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光る音波で漕ぎ出した 誰もを乗せる方舟
丸いほっぺが赤らめる
黄金 座布団 浮かべ
羅針 野心 載せて抱く
雫 焦がす 星明かり
掲ぐ帆を 透いておどける
気まぐれな空に
いつしか よじれた腹は
朝餉を待ちくたびれる
御覧 逸れることない路へ...宝船
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目覚める体が泣いた 軋む床に射す
朝焼け彩り また ゆめうつつ
寝返るたんびに放る 布団の傍ら
陽だまり添い寝したのか 薄れ色
面倒で開け放つ窓 あといくつ寝れば
誰もが風流という 虫が鳴くの
外には いつでも 光が溢れて
何故だか 部屋まで 届けてくれるね
気付けば 心が 新鮮なんだ
失くした 昨...きっかけ
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宝の地図と オルゴール
進む先 霞む雷
ダイスは 投げられた
裏表 照るコイントス
Wow
複窓(ふくまど)が覆う 掲示板を曲がれば
ギミック潜む バイオームへの パンニング
濃く深く染まる道に
野花がキラリとそよぎ
潤うスチルは慎ましく...雨遊び