暮れていく
余らせた手持ち花火
折れた蚊取り線香
とうとう止んでしまった
蝉時雨
眠れないベッドの上
聞き流すラジオの声
掛け布団手繰り寄せる
少しずつ涼しくなってきたな
昼下がり射し込むレースの皺
開け放す窓の向こうの景色
茜色明日へと伸びる影
先週の暑さもすぐに忘れるのだろう
秋を呼ぶ釣瓶落し
何故にそんなに先を急ぐの
熱に問いかけてつばひろを仕舞う
気付けば一足先に
衣替えを果たした街並み
コスモスの香り風鈴には届かなかった
吹き抜ける砂の粒に
螺旋のなか躍る落ち葉
天高く馬も肥ゆる
そういやぺガスス座の季節だな
風向きや雲の形なんて
時々も気にしていないけど
何となくわかる気がしてきた
教科書は今頃どこかで鼻高々
歳を重ねては思う
何故にどうして先を急ぐの
熱が冷めるまでかぶりを振るだけ
気付けば目と鼻の先
渡り鳥のさえずる街路樹
キンモクセイなら風鈴も揺らす
日焼けの跡を隠したがるみたく
だんだん袖が長くなって
明日はどんな服を着ようかしら
もうすぐ台風も来るそうだけど
誰もいない坂道を沈み続ける太陽の背中
夏に溶かされた逃げ水の轍
見上げた遥か星々
遠く離れた時空の光を語り聴かせてよ
虫の音楽家のメロディー
夜長を飾る満月
宵闇の物語
紅葉たゆたう銀河
天津風
くれていく
あまらせたてもちはなび
おれたかとりせんこう
とうとうやんでしまった
せみしぐれ
ねむれないべっどのうえ
ききながすらじおのこえ
かけぶとんたぐりよせる
すこしずつすずしくなってきたな
ひるさがりさしこむれーすのしわ
あけはなすまどのむこうのけしき
あかねいろあすへとのびるかげ
せんしゅうのあつさもすぐにわすれるのだろう
あきをよぶつるべおとし
なぜにそんなにさきをいそぐの
ねつにといかけてつばひろをしまう
きづけばひとあしさきに
ころもがえをはたしたまちなみ
こすもすのかおりふうりんにはとどかなかった
ふきぬけるすなのつぶに
らせんのなかおどるおちば
てんたかくうまもこゆる
そういやぺがすすざのきせつだな
かざむきやくものかたちなんて
ときどきもきにしていないけど
なんとなくわかるきがしてきた
きょうかしょはいまごろどこかではなたかだか
としをかさねてはおもう
なぜにどうしてさきをいそぐの
ねつがさめるまでかぶりをふるだけ
きづけばめとはなのさき
わたりどりのさえずるがいろじゅ
きんもくせいならふうりんもゆらす
ひやけのあとをかくしたがるみたく
だんだんそでがながくなって
あしたはどんなふくをきようかしら
もうすぐたいふうもくるそうだけど
だれもいないさかみちをしずみつづけるたいようのせなか
なつにとかされたにげみずのわだち
みあげたはるかほしぼし
とおくはなれたじくうのひかりをかたりきかせてよ
むしのおんがくかのめろでぃー
よながをかざるまんげつ
よいやみのものがたり
こうようたゆたうぎんが
あまつかぜ
暮れていく
つかだこうき (https://piapro.jp/annyomu) 様への応募用作品となります。
(https://piapro.jp/t/Mdsb)
いくばくかのもの寂しさを書けていたら
コメント1
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ご意見・ご感想
つかだこうき
ご意見・ご感想
ご応募ありがとうございます!
これから来たる夏終いを見越した作詞、素敵です!
期日後に順次またご連絡させていただきますのでよろしくお願いいたします!
2025/07/07 19:24:31