願い首にかける てるてる坊主は
もうすぐ止む雨 晴れて命を落とすだろう
薄暗い街角 目に焼きつけては
誰の姿をも見下ろし 楽しんでいるのだろう

二つの影潜む傘
切り裂く雷鳴にも似た大声
間もなくひるがえる傘
走り去る背中を隠した

名前も関係も知らない
二人が見捨てた置き土産だけが
空を向いたまま 梅雨の重苦しさを逃がしてる

カーブミラー映す三叉路
途方に暮れている パラボラ同士は
雨粒集めて 愁いが溶け出す

白は黒く笑う

五月雨こしらえる 空低い入道
天高く馬肥ゆる頃への はなむけにしようか

肩を並べていられた
まっすぐ見れないで募る戸惑い
ひどく素敵な人だね
そんなキミが今は遠いな

現実主義で遠慮気味
外側こわばる 肩が濡れている
ぎこちない距離で キミからの返事が苦しいんだ

さあ今日もまた見過ごそうか
それともそろそろ一人立つべきか
荒んだ心に 染み入るうるさい雨

堪らず叫び吐き捨てる
後悔謝罪に隠し事全部
掴んだ喉元 吐息生ぬるく

顔も見ないで逃げ置いた
信頼付き合い思い流し去り
ずぶ濡れいとわず
誰でもないこの身を追いかける

気付けば晴れ間すぐそこへ
ひととき心に寄せて返すのは
揺るがない別れ
でも元気ではいて

白は青に呑まれた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

晴れまで

ビー玉 (https://piapro.jp/B_dama1019) 様への応募用作品となります。
(https://piapro.jp/t/rmcI)

雨降る道で何等かの事情により別れを迎えた二人のお話です。

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投稿日:2024/05/29 10:09:07

文字数:538文字

カテゴリ:歌詞

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