壊すのは一瞬 守るのはずっと


命の重さ覚えた腕
首胸、隙ばかりを追う眼
足音一つ 手が柄に伸び
見慣れた姿に 息がほどける

今だけのぬるい優しさなど要らない
故郷(ふるさと)の土 ふたたび踏むこと叶うなら それでいい

壊すのは一瞬 守るのはずっと
戦のただなかでさえ 同じ理(ことわり)
当たり前という 幸せな言葉
明日にはあてはまらない
屍の手枕(たまくら)に寄り添い ひとときの眠りを

(失うのは最後でいい…)


命を庇う細い背中
指先、擦り切れて滲む朱(あけ)
君の一矢 勝利の導(しるべ)
何者だとて 阻ませはしない

今だけの僅かな優勢など要らない
故郷の空 ふたたび見上げられたなら それでいい

壊すのは一瞬 守るのはずっと
狼煙(のろし)の上がらぬ日さえ 同じ理
当たり前という 嘘の子守歌
明日には喉が潰れる
屍の髪切り落としたら 誓いのまま進め

(偲ぶのは全て終えてから…)


馬手(めて)が殺す運命負うなら
弓手(ゆんで)で君ごと守り抜く
そのための 対の刃(やいば)
敵も我も 喰い尽くすがいい
力の代償など 血潮(まる)ごとくれてやる


壊すのは一瞬 守るのはずっと
夜討ちに竦(すく)む今さえ 同じ理
当たり前という 夢物語を
明日にも語れたらいいと
屍の瞼そっと伏せて 永久(とわ)の輪廻(りんね)願う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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同じ理

力の代わりに魂を求める剣を佩いて、乱世の向こうへ。
君の思い描く平和な未来が来ることを。

戦乱の世をモチーフにして書きました。
古語を織り交ぜて古代風味にしてあります。

閲覧数:199

投稿日:2009/11/24 15:57:15

文字数:575文字

カテゴリ:歌詞

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