アイ・ストーリー
第四話「新しい仲間」 其の三

「……ねぇ、紅葉ちゃんはどんなVOCALOIDがいいの?」
「え?う~ん……うちにはミクがいるし……。
出来れば男声VOCALOIDがいいかなぁ~……。」
「じゃあ……男声の派生VOCALOIDの誰かって事になるよね。
この研究所の男声の既存VOCALOIDはみんな……っていうか
KAITOとレン君はそれぞれ私と千夏がマスターになってるし。
あ、VOCALOIDにこだわらないならUTAUの誰かでもいいんじゃない?
派生UTAUだけど、例えばテッドさんとか……。」
「うん、私もそう思って兄さんに一回相談してみたんだけど……。
頼むからそれだけはやめてくれって言われた。」
「……そ、そっか……。」



 そんな事を話しながら私と紅葉ちゃんは研究所内の
カフェテリアにいた。

 ……え?他のメンバーはどうしたって?

 あの後、秋彦先輩は急に春樹先輩の呼び出しを受けて
研究所を出て行ったり、ミクちゃんはルコちゃんとGUMIちゃんに
歌の練習に誘われて連れて行かれてしまったりで
最終的に私と紅葉ちゃんが取り残される形になって
現在に至るといった所かな。



「……難しいなぁ……う~ん……。」

 私と紅葉ちゃんは頭を抱えてしまった。

 自分の事ではないけれど……
どのVOCALOIDとUTAUのマスターになるのか
こんなに悩むとは思わなかった。



 となると、私とKAITOの出逢いはある意味
平凡だったのかもしれない。





 …………。

 ……KAITO……大丈夫かな。



 やっぱりさっきのKAITOの様子は変だった。
理由は何であれ、いつものKAITOではない事は確かだった。




 ……本当に……KAITOを引き止めなくて良かったのかな……。




……続く。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

アイ・ストーリー 第四話 其の三

前回と比べると短いですね、はい。
美冬と紅葉が二人きりになった理由を具体的に書く必要性が
見出せなかったので省略しました(汗)。

ていうか、研究所どんだけ広い←
でもマスターがいないVOCALOIDやUTAUの他に
寮生活とかしてる研究員もいたりするので人口密度的に
こういう公共施設があってもいいかなー……と思って。

この話では一応、VOCALOIDとUTAUは『既存』と『派生』の二つに
区分はされてるけど立場は同等という、相変わらず自己中な設定(汗)。

閲覧数:252

投稿日:2009/09/14 16:28:20

文字数:778文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 氷雨=*Fortuna†

    >>梓紗
    おぉ、梓紗だっ!久しぶり~!^^

    真っ先に読みに来たとか……!!
    面白いって言ってもらえると本当に話考えた甲斐があるよ!
    文章力はがっかりされないように日々精進だね(汗)。
    フリーダム更新だけどよろしくっ!

    歌詞の件なら全然気にしなくて大丈夫だよ~。
    人によってそれぞれのペースがあるから
    梓紗も自分のペースを大事にして、無理はしないでねっ!

    コメントありがとう~♪^^

    2009/09/19 19:13:21

  • 梓紗

    梓紗

    ご意見・ご感想

    フォルは文才あってうらやましいなぁww←

    久し振りにパソ触れたから、まっさきに読みに来たけど
    やっぱり面白い^^ww


    てゆか、フォルから頼まれたのまだできてないの(´・ω・`)
    ごめんね><。
    頑張って早く仕上げるよ(`・ω・´)!

    2009/09/19 15:38:15

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