「その防護システムが、じゃましてるの?」
ビル建造物地区の中にたたずむ、誰も探し出せないようなビルの一室に、バーが存在していた。そのバーのオーナーであるルカは言った。
「はは・・・、全く俺の腕も落ちたよなあ、全く・・・」
「そんなわけないわよ。だって、この町一番の腕を誇るキヨテルくんが誰かに負けるわけないもの」
ルカはそう言って、微笑む。
「どんなシステムなのかは分からないけれど、でも、どんなものにも短所はあるものよ。そうじゃなければおかしいもの」
「・・・bsz理論って、何だと思うか?」
「bsz?? 聞いたことないわね・・・」
キヨテルの言葉に、ルカは腕を組んで首を傾げる。
「何なの? その理論」
「俺独自の理論だからよく分からないと思うが・・・。要するに、しつこいやつを追い払うにはどうすればいいのかっていう話だよ」
「へえ、それっていつ考えたの??」
「俺がその防護システムと対峙していた時」
「ついさっきなのね、すごいと思うわ」
「その防護システムは、ただ防御し護るだけじゃない。逆探知して、徹底的にやっつけようとする自立型システムなんだ」
「相手はなかなか高度なのねぇ・・・そこまでだとは、正直思っていなかったわ。でもそうねぇ・・・、」
ルカは少し考えるような仕草をして、
「キヨテルくんのパソコン、持ってきてくれれば、その防護システムとやらを壊せることが出来るかもしれないわ」
にこりとして言ったのだった。
階段を駆け下りて、レンの隣に並ぶ。
「早く次、行こうよ」
「そうだな。今は午前7時30分だし」
「・・・22分間しか、俺ぐみちゃんに会ってない・・・。っていうか、せっかくの話断っちゃったし・・・」
やっぱり単なる照れ隠しだったのか。俺はあえて何も言わないことにし、
「次の目的地は、第一舞踏会場だ。そこには、2個の爆弾があるから・・・探し当てないとな」
「正確な場所は、分からないんだ?」
「何にやにやしてんだよ、レン」
「べっつにー。・・・ただ、何でも出来るわけじゃないんだなと思ってー」
「いいじゃねぇか、そんなこと。・・・何でも出来るような世界はな、何にも出来ない世界と同じなんだよ」
「・・・」
何やら驚いたような表情で俺を見つめてくるレン。
「なんだよ、レン。なんか言いたいことでもあるのか??」
「もしかして、アカイトのこと・・・でもなぁ、俺、カイトだしさー」
「・・・あの青いやつのこと、ほんとに好きなのか?」
「少なくとも、アカイトと一緒に行動する前まではね。でも、今は・・・分からない」
そう言って俺に笑いかけてくるレン。俺は別にそういう趣味は全くないが、しかし・・・こういう風に笑顔を見せてくれるのは好きだ。
「とりあえず、今は爆弾を解除することに専念しようぜ」
もっともそうなことを言って、俺は第一舞踏会場へと歩き出した。
「私は絶対、レンかなーw だって、可愛いじゃん!」
「髪の色とか、似てるもんね」
リンの言葉に、ミクはにこりとして頷く。ここは、百花繚乱公園。この公園は、別名植物迷路公園とも言われるほど、入り組んでいてよほど構造が分かっている者でない限り、中へ入らない方がいい。しかし、南付近には開けた場所があり、そこにはため池やベンチが備わっている。そのベンチの1つに、リンとミクは座って会話していた。
「ミクは? 誰がいいのー??」
「えー? そうだなぁ・・・・・・、カイトかな」
「冷静沈着、頭も冴えてて最高のリーダーですな! んー、ミクが本気で狙えば多分いけると思・・・あ!!!」
何気なく目をやった方向に、うわさの青い彼がこっちへ歩いているのを見て、リンは思いっきり声をあげる。
「こんにちは」
青い彼・・・カイトは2人に、にっこりと笑いかけた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「いいですよ! でも私はレン派なので、こちらのミクに聞いてよー」
「ええっ? リ、リンちゃーん・・・?」
「・・・ミク? え、ミクって、舞踏歌姫で有名な初音ミクちゃん??」
「さすがですなー。たった一言名前を聞いただけで、そこまで分かるんですからなー」
カイトの言葉に、リンは1人で何度も頷く。
「あ・・・そ、そうです」
「僕結構大ファンなんだけど・・・って、そんなことは後でいいね。・・・あのさ、ぐっさんお天気見た?」
「見ました。・・・今日は特にお仕事もないので」
「今日は大通りの日だから、休みだもんねー」
「そうか、それなら脅迫状のことは知ってるね。・・・ぶっちゃけた話、犯人は誰だと思う?」
「前回の事件も含めると、やっぱりあのグループなんじゃないかと思います」
「私もそう思いますよー」
「ちなみに、ビル建造物地区どこまで把握しているかな??」
「端から端まで!!」
元気よく返事するリン。
「じゃあさ、あのグループの新しいアジトの場所、分かる?」
「もちろん! このリンさんに分からないことはなーい! ・・・あ、でも」
リンはミクを見て、
「・・・いくらリンさんでも、将来のことは分かりませんなー、はい」
意味ありげな発言をした。
「リ、リンちゃん・・・!」
「そうだね、誰も未来のことは分からないからね」
ミクは慌ててリンを見て、カイトは1人で頷いたのだった。
3話 VOCALOID警察、東奔西走せよ!! 【時限爆弾編】
こんばんは、もごもご犬ですこんにちは!
久々に小説みたいなものを投稿します!www
なんか日常的環和とは設定が全くちがうので、書いてて楽しいですw
特に、なんでしょうね・・・。
やっぱり、アカイトとレンの関係ですかね、はいww
あ、でも、リンちゃんのキャラは全く健在でしたwwwwww
ミクちゃんも、さほど変わってないです。この2人って、結構性格が濃いからなーw
亜種コラボ小説も書かなきゃだけど、でもこっちも進めようかと思います。最後まで書いてみたいので!
次回は一体どうなるんでしょうか? お楽しみに!
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ありがとう、さようなら。
最初から別れを感じて。
音楽は自然に消えていくものだから、
哀しいくらいでちょうどいいの。
昨日良かった歌でも、
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幾度も語り明かした
友の名前を忘れるように。
ありがたすぎるコメント
頂くこともあるけど、...聞き捨て、歌い捨て
No.D
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