誕生日にはきっちりプレゼントを用意すると決めていた。
本当は12月27日までに用意できたうえで、誕生日当日の朝っぱらから驚かすと決めていた。
そしてあなたの笑顔を独り占めしてやろうと企てていたのだ。
――鏡音リン、永遠の14歳。
今頃届いたレンへの誕生日プレゼントの品が梱包された、妙にニヤけたロゴマークの段ボールを見ながら困惑中である。
年末に注文したはず。
あれか、年末の大雪とかそういうのが重なったからか?
いや違う、私は外に買いに行くのは寒いからと言って、おうちの炬燵の中でワンクリックでお手軽注文なんかしてしまったからだ。うんそうだ、そうに違いない。
呆れたのかレンからも誕生日プレゼントはなかった。
「はぁぁああ……」
挙句の果てには、レンの荷物と同時に届くという始末。
絶対に「これなに?」って言われるんだぁぁぁああ……。
もう、いっそあのピンク色のキツネみたいな「おじさん」に仕舞われたい……。
「あれ、リン。それなに?」
来た。
案外早く来てしまった。
「あ、俺の荷物届いてる……」
ああ……ここは白状してしまおうか……。
「あのね」
「あのさ」
レンの声が重なった。
まるで言い出しにくいことを、打ち明けるかのように。
「あ、お先にどうぞ」
私が先を譲る。
「ああ……あの、これ……」
無造作に段ボールを開ける。
そこには見覚えのある、かわいらしい黄色のマグカップが梱包されていた。
「ごめん、ほんとうは年末に頼んでたんだけど……」
レンが言い終わる前に私もがさがさと段ボールを開ける。
おそろいの、少し色の濃い、オレンジのマグカップ。
「え?」
「誕生日!」
「え……まさか」
「おめでとうございました……」
少しばつが悪そうにレンが目をそらした。
そしてすぐに目が合った。
二人とも、同時に笑い出す。
「俺ら最強だな!」
「そうだね!」
ぐちゃぐちゃに散らかした段ボール畑の真ん中で、また同時に言った。
「誕生日おめでとう!!」
【リンレン誕】プレゼント【イズミ草】
遅れました……まだ大丈夫ですか??
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