リップ・クリップ

君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...

【Everybody! / 歌詞】
何やってもうまくいかねぇ
そんな毎日がずっと続いてさ
やんなっちゃうよな
逃げ出したいよな
あー
自身も自尊心もない
お金も充電も何も無い
もうどこに行きゃいいの
誰か教えてよ〜...

【ネバーランド / 歌詞】
探し物が突然見つかるように
忘れてた思い出が蘇る
それは魔法みたいなおとぎ話
夢をまだ見てる
乙女の涙はダイヤモンドとか
そんな話はきっと君に笑われちゃうな！
昔夢見た白馬の王子様
なんてそんなことある訳ないでしょ、ああ！
いつかきっときっと迎えにきてくれませんか...

６．
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...

炬燵の中で丸くなる
尻尾ゆらゆら夢の中
猫耳ぴょこん寒い夜
ぬくぬく幸せ始まるよ
外は白い冬の風
窓をこつこつ叩くけど
ここはあったか猫の場所
炬燵は魔法の空間
蜜柑ころころ転がって
頬っぺた少し甘くなる...

８月１５日の午後１２時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...