祈りは届かずに宙を彷徨う
祈りを捧げた相手はどこにもいなかった

辿り着いたのは 深淵の底で
薄暗い闇の中 天(そら)を眺める
雲の隙間から 時折差し込む光が
形を変えて降り注いで 闇を照らした

大きな運命という うねりに 身を任せ流れ着くのは
神が用意した掃き溜め 魂は徐々に汚染されていく

安息の代償が 苦痛に耐えきれず
そびえ立つ城壁を越えると 血まみれの有刺鉄線が
肉を削ぎ落として 進路(みち)を阻む
去る者の 頭には荊の冠

目の前に現れた 選択肢を捨てて
自分の肉体を刻み 血と肉を捧げる
嘘だらけで成り立った 陶酔の日々に
終わりを告げる 鐘の音が鳴り響く

祈りを捧げた相手は どこにもいなかった
裁きを執行する神は 捧げた相手の代理人
罪状はねじ曲げられた 解釈で刑を求めた
信仰は保たれたまま 何かが狂っていった

そして 荊の冠をかぶって歩き出した
道は険しく視界は血で染まる

夜が明けて太陽(ひ)が昇り 地平線の闇を照らした
美しい世界が広がり そこに意味を見いだせたなら

荊の 冠は 王の証 として
魂の 安息を 運んで くるだろう
流した血の 分だけ 成長した 魂は
新たな 王国を 築く だろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

荊の冠 歌詞

荊の冠の歌詞を載せておきます。

閲覧数:140

投稿日:2008/07/12 16:37:00

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました