深夜二時を過ぎた頃だった。

分析画面を閉じて、ふと窓の外を見た。
街はもう眠っていて、遠くのマンションの灯りだけがぽつぽつと残っている。
パソコンの熱で少し疲れた目を休めながら、何となく夜空を見上げた。

星はほとんど見えなかった。
それでも雲の向こうには無数の惑星があって、誰にも知られないまま静かに軌道を描いているのだろうと思った。

その時、不思議なことを考えた。
自分が毎日向き合っているSNS運用という仕事も、どこかそれに似ているのではないか、と。

投稿をひとつ作る。
誰かが読む。
何も起こらない日もある。
数字が伸びず、自分の考えが間違っていたのかもしれないと悩む夜もある。

けれど数か月後になって突然問い合わせが来たり
思いもよらない人から「ずっと見ていました」と声をかけられたりすることがある。

その瞬間、過去に放った小さな言葉たちが、見えない場所で誰かに届いていたことを知る。

惑星も同じなのかもしれない。
今この瞬間の位置だけを見れば、ただ漂っているように見える。

けれど長い時間軸で眺めれば、すべては意味のある軌道の上にある。
人生も、仕事も。
もしかしたらそうなのではないかと思う。

結果を急いでいた頃の私はもっと近くしか見えていなかった。
数字の増減ばかりを気にして、今日の成果だけを追いかけていた。

けれど最近は少しだけ考え方が変わった。
今の発信が誰かの未来につながるなら、それでいい。

今日届かなくても、いつか届く日が来るかもしれない。
そんなふうに思えるようになった。
窓の外を見る。
相変わらず星は見えない。
それでも確かにそこにある。
見えないから存在しないわけではない。

人との縁も、言葉の力も、信頼もきっと同じだ。
私は今日も小さな発信を続ける。
遠い宇宙のどこかへ向けて静かに電波を送るような気持ちで。

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

惑星の軌道とマーケティング戦略は、どこか似ている気がする

過去に放った小さな言葉たちが、見えない場所で誰かに届いていたことを知った体験から
短編私小説を書いてみました!

もっと見る

閲覧数:97

投稿日:2026/06/11 11:52:59

文字数:784文字

カテゴリ:AI生成

クリップボードにコピーしました