一人称で綴ることが 僕の人生の作法らしい
別に誰かに云われたわけじゃない

錠剤を焼酎で割る落語家に憧れていた
それも もう5年ぐらい前の話

太宰でも カート・コバーンでも無いけど
日々の独白をファソラシで歌い出して良い

未払いの国保と安月給のブービー
マーロウは猫を追った アルトマンの映画
物語に出来ないペーソスでも フワついた今を描きたい
花束みたいな敗北を称えてくれ

冷笑はもう古いぜ 批評も要らない
ヒーローを気取って生きるのだ

神保町の劇場前 ポルノ屋で煙草を吹かす
程々若い店長とスーツの客

積み上げた本の山 観なくなったビデオの数
瞼の裏で焼き付いたニノチカ

書き出したら そんなに他愛無い情景でも
それっぽく綴れるだろう 誰にだって容易い事

人文系を気取る前に
僕は戦いたいだけ この希死念慮と
あたりきたりな言葉で云えば 光あれと願うよ
あなたの大差無い鬱にアガペーを

不幸を比べ終えたなら 何処へ行こうか
乗り換えていこうぜ
この日々の終わりに ひとまずの答えがあるなら
それもいつか忘れるだろう
別にそんなんでいいだろう

ああ この世界が終わっても
名声がなくとも ヒーローを気取って生きるのだ

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敗残兵Rの追憶

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投稿日:2025/06/17 05:45:02

文字数:518文字

カテゴリ:歌詞

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