趣味で時々詩を書きます
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僕ら此処にいちゃいけないよ
ヴァインランドは廃墟同然
都市郊外のロシア文学 テレビを観よう こんな夜は
ヒューマニスト・ヴァンパイアは血が吸えず
シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン
カナダの映画に見惚れた ご機嫌な映画を見よう
あの最後のワンシーンを憶えていなくて 忘れたつもりでき...I Saw the TV Glow(?)
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海鳥達が凪に鳴いている
嵐の前触れかのように
風に山冠 それとウイスキー
あくびが行間に溶けていく
ようにジュゼッペ・トルナトーレの映画
来客を待つテーブルの席 やがて、ラストシーン
退屈な日々を生きている
旅立つ今日の風下に 舟を編むような字の次に
宙を描く弧の軌道上 ラインマーカーのような雲の足...スプリーン
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きみの言葉を覗いた窓辺から
人生は物語にはなりませんが
きみの感情の断片 その輪郭に触れていた
かすかな記憶を越えて触覚から
幽霊のようにいなくなってしまった
その後の続きを考えていました
きみの言葉を覗いた窓辺から
茨城の海辺へと向かっていました
あの夜に見た 牛久大仏のことを思い出していた
かす...パルプフィクション
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やかましいイメージをハンマーで叩き割って
昨日の続きを描いて行こうぜ!
午後のドラマはご都合主義
不条理なんてない 理路整然としたい
伏線は安易に アイワナビー オア アイロニー
序破急を駆け抜けるよ
続く問いに答えるように真偽を
新世紀に透かすように 陽にてのひらを重ねて
日記の叙述に 散文のロマ...アクロス・ザ・ユニヴァース
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街宣車の喧騒で街並みが たおやかに色褪せて
落穂拾いにそう書かれていたように
今、贈り物のように言葉を連ねるよ
あたたかな光が窓辺から部屋を包むように
ポリティカルな定義で君の希望が 勝手な思想で語られて
本当の自由がそこにないと思うのなら
デュシャンみたいに遊びに行こうよ
付けられたタグを剥がして...ファフロッキーズ
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肢体を遮り 境界を描く
あなたと私と世界と夕陽の灯り
お気に入りだった一丁らも
埃をかぶって古臭くなる
治らない鼻詰まり
お守りになった音楽の
メロディをなぞるように歌って
映画の最後の幕引きに
平穏な日常を描いて
眠れない夜には 温かい毛布がいる...私
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生活の合間に時折引く風邪が苦手で
日に日に酷くなる咳に 弱さを実感して
毛布にくるまりながら思った
僕は今 あたたかい地獄の中にいるんだよ
いつか踏み出した 最初の一歩が
背伸びをしていた影が まっすぐ伸びて
今日に至るまで迷い続けていた
箒星になった透明な魔法を追い掛けて
このゲームに攻略法が無い...Hug
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この世界に降りかかる不条理を望んだ
言葉遊びの辻褄に 祈るように手を合わせた僕ら
濃いウイスキーで流し込んだ 言い表せないことに正しさはなく
だから せめて 正直でいようと思った
雨のち曇りでカエルの天気
解けないクイズの出題
拳銃を失くした警察官と少年の慟哭
翌朝、やってくる晴天は 奇跡みたいに平...マグノリア
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ザラメみたいな記憶の断片を握る
色もぼやけて、まともに思い出せないし
どれだけの言葉が通り過ぎて 遠くに行っただろう
いつだって向けられている感情には無関心で
夏になったら思い出す匂い 雨が降ると心地良いのにな
寒い季節に思い出すマフラー その距離の温かさごと憶えているよ
ありったけの語彙を詰め込め...ニューサマーオレンジ
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文庫になって持ち運べるようになった
いつまでも忘れないような憧憬の仕方
刊行もされなくなった 物語でもいつか
誰かに見つけてもらえるような 夢をみた
ぼくだけの物差しで
どんなページをめくれるだろう
革命を叫んだ あの子は忘れられてしまった
アンデルセンのような童話のなかで
それでも 火傷のように残...栞
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希死念慮は日々増していく 土留色の瞳で呼吸をする少年
電車の車窓から流れる いつも通りのパノラマと刻一刻
モーターサイクルで続いていく オートマの生命は
喧騒と静寂の狭間で意味だけを置いて行く 敬具
拝啓 それでも明日を迎えます 窓際の席でヘッドホンの少年
誰かを模した長い前髪は 世界を直視しない為...追伸。透明少年
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神宝町の坂道 宝泉寺通りから降りる夜に
今日の痛みを背負うように 全て引き摺って歩いた
絵本の中の羊は 狼っていう友達に出会えたんだ
花に嵐の喩えもあるが 春は散っていくものさ
冬のマフラー きみの横顔を憶えている
バス停前の会話は もうずっと失っている
出逢えていた言葉は記憶に拐われて
美化したま...花に冠、嵐の夜に狼と羊
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雨漏りみたいな夢の残滓を
抱き締めて 眠っていたら
日記をめくるみたいに あの日々を思い出す
仏壇の変わらない笑顔も
傷だらけの膝小僧みたいな 街の境界
雨樋を滑るように 滴る雫が
いつか感情に穴を空けて
忘れてしまったこと どれだけあるだろう
どれだけ失くさないでいるだろう
沸騰しそうな鍋の音 冬...阿佐ヶ谷ロンリープラネット
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ふつうの子は恋をした 風邪の病熱に浮かされるように
ダンゴムシよりも くるまっている心をかくして
環境汚染を憂いて 夏の暑さを恨んでいるんだ
いつかの口パクの答えは ぐるぐる 知恵の輪の中
衒学趣味の文学
小栗虫太郎は非ユークリッド
溺れるように 世界に浸って
どこかへ逃げよう
引用はサンプリング ...ペダントリー
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もしも明日 世界が終わるとして
こんな偏頭痛が起きない 明日だったら
三月の雪を少しだけ はやく抱き寄せて
四月の嘘ごと降り積もれば良い
誰かのための きみの 産まれた意味も
まっさらになる朝を見たよ
下手くそな歌を 歌うように震える
知らない感情の輪郭を たしかに、なぞる
明後日は何処へ行こう? ...クリスマスキャロル
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ぼくは嘘つきです
苦悩は曇ったまま 煩悶
頭の中の出来事は 本当じゃないって分かるのに
ぼくの友達はきみくらい
大切にしたいのにな
どうして 傷付けてばかりで 午後の鐘が鳴る
このスピードで歩いて行くには
あの信号の
点滅を待たなきゃ行けない 足踏みをしている
このスピードで歩いて行くために...杉森くんに話すなら