さようなら
私に居残った愛しき青春よ
さようなら、さようなら
時間切れになってしまった
さようなら
あなたと色褪せた日暮れの停留所
さようなら、さようなら
私を憶えていますか

鳴いても戻らない蝉
張り付く髪 波際の香り
まだ揺れる
晴れても止まない雨に
潤う闇 強すぎる痛み
まだ揺れる

脳をうわがきして
記憶をうわがきして
愛をうわがきして
後悔をうわがきして
今日をうわがきして
昨日をうわがきして
差異をうわがきして
かなしさをうわがきした

さようなら
あの日に投げつけた戻らぬ一言よ
さようなら、さようなら
蜃気楼になってしまった
さようなら
あなたの温もりと暫しの幻よ
さようなら、さようなら
私を裁いていますか

運ぶには重すぎたね
火傷の後の水膨れのように
ふくらんだ記憶
針を刺して
開くには厚すぎた
理科の教科書の裏表紙のように
ちぎれた自我が加水分解した

さようなら
わたしに遺された愛しき青春よ
さようなら、さようなら
時間切れになってしまった
さようなら
あなたと
油性ペンで書かれた筋書きよ
頭の中
終わる歌が
ただ繰り返していました

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

うわがき_歌詞

うわがきの歌詞です

閲覧数:718

投稿日:2024/09/13 01:14:33

文字数:484文字

カテゴリ:歌詞

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