腐るほど熟れた秘密
静寂蝕む屍櫃
蹌踉めき呻きで踏み躙る
枝垂れ　穢れ　舐れ

黒檀の闇　白銀睨み
迷い込んだ逢魔時
御祭り騒ぎ　箒は泳ぎ
温く渡る空気たなびけ

ノイズに弾けた電光が
切り取る草葉の陰にて暗雲踠く骸
這い寄る異形を躱す可く
巫山戯た狂喜乱舞の暗夜行

生き血を嗅ぎ分けたなら
忽ち悪魔狩りの幕上がり
鬼火が誘う方へ
おどろおどろしい夢と現の世界

綻ぶ顔を縫い付けて
色めき立った雑踏から
道連れ囚われ成れの果て
潜れ　穢れ　探れ

伝う冷や汗　爆ぜる鼓動に
息を殺して彷徨えば
後ろ真面　象るように
その姿は浮かび上がる

恐怖心だって釘付けに
魅せつけ見世つけられた肢体　我が身騙し
露わな耳朶を劈いた
號哭　断末魔さえ気付かない

飴でも携え揶揄えよ
詼けたフリは何時しか残酷になりすまし
化かす仮装に閉じ込めた
サヨナラ凍てつく涙　掠れ声

豊穣への契約を
遂せたゴールドラッシュ幽かなる魂
淵く刳り貫く虚ろに刃を覗く
利鎌銀よ嗤え