ざらつく思考回路の向こうに見えた笑顔は、確かに自身の物だというのに、酷くリアルで別人のような気さえする。
不可思議なメモリーを前に海翔は困惑した。
それは夢のような曖昧な物で、機械の体を持つ自身からは、酷くかけ離れたそんな記憶だった。
制御ができず、ただただ見つめる事しか出来ない夢…
夢の中の自身は銃を手に、どこか呆れたような声でクツリと笑い、何かを話し始める。
けれど声を拾うにもノイズが邪魔をして上手くいかず、懸命に唇の動きに意識を傾けるしか出来ない。
もう少しで聞き取れそうだと、神経を尖らせた瞬間、後少しのところで意識は現実世界に引き戻された。
白昼夢を見ていたのか、現実世界では一瞬なのか数分なのか、長さの分からない時が流れていて、銃を握り締めたまま状況を把握する。
ターゲットである男は、その様子に逃げられると踏んだのか、懐からナイフを取り出し、奇声を上げながら切りかかってきた。
「何をやっている。」
仲間の声で我に返り、慌ててトリガーを引いた。
糸がふつりと切れたように崩れる男、男が絶命した姿に張り詰めていた緊張から解かれ安堵の息を吐く。
「海翔、仕事中にボサッとするな。
破壊されるぞ。」
「神威…」
仲間の神威は海翔の背を叩くと、男の懐から目当ての物を回収する。
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