「ローズヒップ」
詞 黒須朔夜
[1a]恋になんて意味は無いの
紅茶に落としたお砂糖<シュガー>みたいに
崩れながら溶け込んでいく
胸のほてりに
[1b](雨が)降りしきる
(窓に映る)憂いた顔に
かぐわしい言の花を
差し出して
[2a]晩餐<ディナー>なんて味がしないの
床の大理石<マーブル>が風化していく
砂礫の中オアシスの幽玄
貴方を映すの
[2b](ダンスホールで)手を取って
(口付けて)微笑んだ
揺れる鼓動、去る背中
社交辞令(リップサービス)で
[s]輪舞<ロンド>に咲き誇る
色とりどりの華たちに
離れて小さく窓際に一輪の薔薇<ローズ>
[s']いばらのドレスで
寄せ付けずに
露が滴るをただ見つめている
[3a']故意になんて意味は無いの
カップを落とした破音のように
崩れながら染みていくだけ
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