『夏空とコントレイル』

Music:あぽろ Lyric:市ヶ谷ネイ

八月になれば
僕らは秘密基地へ集う
優しい声に向かって道を駆け抜けた

朝露が落ちて
夏風がさらう木の香り
耳を澄ませば風鈴の音が鳴り響いて
淡い夕日に木霊する蝉時雨
花火で描いた悪戯の文字

遠い夏空に揺れる線を指して
「来年も此処で会おう」と約束した
かけがえのないひと時の邂逅
この夏がいつまでも続きますように

柱に刻んだ背伸びの跡は掠れゆき
無邪気な声はいつしか聞こえなくなった
幼い瞳に映った世界は
夏が過ぎる度
気付かぬ速度でそっと形を変えていく

止まらない秒針が
今を過去に塗り替える
終わりの時がもう近いんだ

流した別れの涙だけ
弧を描く線は夏空に溶けていく
歩き始めたそれぞれの未来
僕たちはあと何度巡り逢えるのかな

あの秘密基地も
過ごした八月の日々も
いつかは朽ちて
思い出に成り代わって行くんだ
共に歩いた軌跡は消えてしまうけど
君と見た夏を絶対に忘れないから

月日が流れて
最後の季節が訪れ
これから先は君のいない夏がやって来る
僕はその度この場所を思い出そう
だから「さよなら」は言わないと決めた

重ねた蒼い日々を胸に
夏空の下そっと小指を繋いで
あの頃みたいに「またね」と笑って
僕たちを待ち受ける未来へ向かおう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏空とコントレイル - Lyric

『夏空とコントレイル』歌詞データです。

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投稿日:2020/09/30 20:03:35

文字数:563文字

カテゴリ:歌詞

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