首吊りロープの森

投稿日:2013/08/22 20:11:34 | 文字数:619文字 | 閲覧数:182 | カテゴリ:歌詞 | 全2バージョン

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―――時代の果ての果て、忘れられた森。奇異な案内人に連れられたその奥は、無数のつる草が繁茂する、来訪者を死へと誘う場所でした・・・・・・。

雫石の森とカチンの森をモチーフにして書いたホラー詩。特に雫石の森は怪異現象がリアルで起こるヤバい場所らしいですね。
この世には絶対に立ち入ってはいけない場所もあります。特にこのような多くの悲しみが生まれた場所では、遊び半分で踏み入るとかような事態に見舞われるかもしれません。

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TEXT
 

真夏の夜に カンテラ一個
花束を下げておいでんなさい
森の入口の ぬめぬめ岩場
ずっとずっと続いてるから

震える白曇りの息 雫ぽたり
葉月だというのに

迷い蛍は噤む 森は多くを隠す
鎮魂が夜の底に吹きだまる
さァさァ、心の準備をしておいでんなさい
もうじき来たる場所へ着くから

腐臭に根を張る唐草
時代の果て 忘れ去られた森
古木にぶら下がる絞首刑台の紐は
風もないのに揺れて すれ違う命を待っている


降霊節の日 饅頭包んで
震える足でおいでんなさい
寝惚けカラスの がらがら声は
そこへの扉を開く鍵

どこまでも続くいやに奇麗な山道
かちかちと触れ合う音あれはあれはまるで―――――

梟は見ないふり 誰も何も静か
梢から見えるのは流れ星
そう怖い顔しなさんな、じきに着くから
ほら、鬼灯(ほおずき)の明かりが見える

血の色視界に浮かぶ
忌事(いみごと)の巣 黒く浮かぶ葡萄蔓(えびづる)
そのとき ふいに気づく 這い上がる悪寒
虚空から飛ぶ銃弾 カンテラが弾けて消えた

闇を這い呼ぶ実蔓(さねかずら)
忍び寄る霧 案内人が笑う
抗う声もないまま来訪者は囚われ
棘草(いらくさ)の襟巻きで 真空の海に酔う―――――

これで思い出したかい?
ここにいる人間はみんなみんなこの時を待っていた。
忘れられた時の底で 弔いと懺悔に来てくれる人を。
あの世への旅も道連れが多い方がいいからね。
さぁ、あんたも責任もって死ぬんだよ。

青い物が大好きなしがない詩書き。
まったり気まぐれに、ひねくれた文章を書いてます。基本的に冷めてる。でも時々ふっ切れる。
お気に召しましたら読んでくださいませ。

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