目覚めと共に色を聴く
この世を包む彩りに
十の目、十の耳、十の心を傾ける
立ち現れる受難の約束
逃れることはできなくて
不確かな自己肯定を杖に混沌の沼地を探る
虹色のケチャップ
ぶちまけたような足元を
時折過ぎゆく獰猛なピラニアの群れ
沼底で杖にコツンとワニガメの甲羅
安全だというあぜ道の上で
お互いに蹴落とし合う人々
僕は近づかない
飛沫を上げて落ちてきた
細身で小柄な女の子
僕の手、僕の腕、僕の杖をさし出すよ
死にものぐるいで立ち上がり
あぜ道に向かう彼女の
その華奢な肩に手を置き崩れた顔にかぶりを振る
虹色のケチャップ
涙で洗った素顔には
子犬みたいなあどけない鳶色の瞳
不思議そうに僕を眺めて小首をかしげる
人で溢れるあぜ道をさして
窮屈だったろうと慰める
戻らぬほうがいい
この世は虹色
人が捉える波の形は狭いもの
紫外赤外鬼は外
否、鬼は虹間に巣食うもの
色と色との境目に
淡い光の交わりに巣食うもの
虹色のケチャップ
跳ねかせ行こうよスキップで
汚れも気にすることなくその場限りのステップで
転ぶことを怖れていては楽しめないだろ
なんのため生きるのか考えても
きっと答えなんてないのだから
今は僕と踊りましょう
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