私の既存作、「メランコリック」とは一切関係ありません。
それを踏まえた上でお読みください。
「リンー」
「何?」
私が不本意ながらレンのことが好きだと気付いてからはや2週間。
この2週間は大変だった。
話してると妙に緊張するし、触られただけで肩がはねた。
でも2週間という時間を経て、この緊張感は完治したに等しい。
『告白すればいいじゃない』なんてお姉ちゃんは簡単に言うけど、そんなことできっこない。
それに………
“ずっとこのままでいよう”と約束したから。
私がもし告白して、レンが断ったら?
そしてら、このままでいられるわけない。
──だからこの思いはしまっておくことにした。
「赤ペン貸してー」
「またぁ?いい加減買ってきたらいいじゃない」
「金欠中」
「……赤ペンってそんな高かったっけ?」
そんなことを言いながら貸しちゃう私はお人よしなのかもしれない。
「帰ろ、レン」
「え?あー…うん」
「え?なんか用事ある?」
「…いや、いいや」
なんだろ。
もしかして、告白に呼び出されたとか!?
ありうる…
なんだかんだ言ってレンは女子からの人気も高いし、バレンタインとかいつも下駄箱満杯にチョコレート(そんなマンガみたいなことがあることに毎年驚いている)だし。
可愛い子だったらどうしよう…
「私の勝ち目無し…」
「え?」
「は…?……はっ!!」
今口に出てた!?
一人で妄想してるとか恥ずかしい…!!
「…もしかしてさ、リンって好きな人いる?」
「へ…?あ、いや、その……い、いる…けど」
「ふーん」
うわ、すごい興味なさそうな返事…
今更だけど本当に私ってただの幼馴染みなんだな…
「そ、そういうレンはどうなの?」
「あー、うん、いるっちゃあいる、かな」
…………あぁ、聞いて後悔した。
「そ、っか」
「好きな人、いてもさ、お互いずっと友達でいてくれよ?」
そう言うレンの笑顔は少し憂いが混じっていて、肯定の返事しか出来なかった。
「…あったりまえ!!」
「……良かった」
それから私は何も言えなかった。
レンが、あまりにも悲しそうだったから。
“レンの好きな人になりたい”だなんて。
その憂いの原因も、悲しみの原因も、私だったら…なんて。
この2週間でどれだけ欲張りになったんだ、私。
そう思い乾いた笑みをこぼした。
「は?」
「だーかーらー、好きなやつに、当たって玉砕する」
「…何いきなり。てゆか玉砕確実なのね」
「まあな。相手好きな人いるらしいし」
「なら告白しなきゃいーじゃん」
そうだ。もしかしたら付き合えるかもしれないのに。
「このままだったら俺が嫌だからな。あ、大丈夫。相手には後腐れないようにするから!」
「……じゃあ、私も玉砕しようかな」
「え!?いや、別にリンにやって欲しいんじゃなくて…!」
「知ってるよ、レンは優しいから。でも私ももうダメかなって」
「…そっか」
「うん」
多分、私が玉砕してもレンは普通に接してくれる。
それだけが、救いだから。
「じゃあさ、明日放課後残ってて」
「…うん、私も用があるから」
報告。
明日の放課後にはすでに他の子のレンかもしれない。
それでも終わらせるんだ。
臆病な私を。
「「じゃあ、また」」
「レン」
「あ、ちゃんといたんだな」
「私をなんだと思ってんのバカレン」
「アホリンに言われたくないなー」
「はぁ!?」
良かった、いつも通り。
「…もうこういう会話できないかもしれないな」
「…そうだね」
「あの、リ」
「ま、まって!私も言いたいことある」
「じゃあ同時に言うか」
「うん」
「せー…の…」
レンを好きになって良かった。
フラれても、いいかな。
いや、良くないね(笑)
「レンが好きです」
「リンが好きだ」
これが夢なら、覚めませんように。
現実なら、泣いてもいいよね。
ねぇレン。冗談なら、殴っていいよね。
本当なら……今私、シンデレラより幸運かもしれない。
「おいリンこんな時に冗談はないだろ」
「レンこそ、冗談だったら10発殴らせて」
「「…………ぷっ」」
耐えられえず2人して笑う。
「ホントに、いいのか…?」
「ふふっ、なにそれバカじゃないの」
お姉ちゃん、私今とっても幸せです。
いつまでも、君が好きでありますように。
Fin.
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